試験問題の作成以外をすべて一括で請け負う資格試験総合アウトソーシングサービスを開始

~コンピュータとネットワークを用いた資格試験運用総合アウトソーシングサービス『NTTデータ テスティングサービス』~

株式会社NTTデータ

2005-10-11 15:00

 (株)NTTデータ(本社:東京都江東区 社長:浜口 友一)は、資格試験などの受験予約、受験料の回収、試験会場や試験監督の手配、そして試験問題の配信・回収・採点に至る、資格試験の運用に関わる全てのプロセスをデジタル化して一括で請け負う「NTTデータ テスティングサービス」の提供を開始しました。
 本サービスは、コンピュータとネットワークを利用して資格試験を実施するCBT(Computer Based Testing)システムをベースとして試験実施だけではなく、すべてのプロセスの運用環境を提供するものです。

 サービス開始当初は、ITエンジニア向け非ベンダー資格試験の中から代表的なCompTIA*1(The Computing Technology Industry Association、本部:アメリカ合衆国イリノイ州、CEO:John Venator)、LPIC*2(特定非営利活動法人エルピーアイジャパン:LPI-Japan、本部:東京都渋谷区、理事長:成井 弦)、UMTP*3(特定非営利活動法人UMLモデリング推進協議会、事務局:東京都港区、会長:上野 南海雄)などの資格試験を順次配信します。まずは10月11日よりNTTデータ東京直営会場*4にて、CompTIA認定資格試験を開催いたします。 
 今後はITエンジニア向けベンダー資格試験の配信に拡充する一方、国内のIT系以外の検定なども順次配信を行っていくとともに、企業内の従業員向け試験などにも適用していく予定です。また試験会場については、NTTデータグループ及びNTTグループの施設を中心として、全国各地での受験をカバーする試験会場網を構築していきます。

【背 景】
 資格試験のデジタル化は海外での取り組みが先行しており、既に欧米では自動車運転免許試験や医師国家試験、公認会計士試験等の主要な公的試験がCBTシステムを用いて配信されています。これに対して、日本国内でもIT系の資格など一部でデジタル化がされていますが、大半の資格試験においては、現在も紙と鉛筆(PPT:Paper and Pencil Testing)で運用されています。
 しかし、PPT試験には運搬や採点等に膨大なコストがかかることが避けられず、また受験者にとってもすぐに試験結果がわからないなど、多くの課題があり、今後は国内でも多くの民間資格試験・国家資格試験について、CBTシステムへの移行が見込まれています。
 こうした背景を受け、NTTデータは国内のニーズに応えるために、新たにCBTシステムを開発しました。独自に開発することにより、国内のPPT試験独特の出題形式への対応や、年に数回の一斉開催型運用への対応など、柔軟性・スケーラビリティへの多様なニーズに継続的に対応していくことが可能となりました。

 また昨今は一般の資格試験に対するニーズとは別に、企業内の人材開発の重要性が指摘されています。「NTTデータ テスティングサービス」では、こうした企業内の試験ニーズにも着目し、従業員のスキルアップを目的とした試験会場の設置等にも積極的に展開していきます。今後、まずはNTTデータグループのITスキル教育をはじめとして、こうした企業内の試験運用にも順次拡大していきます。

【サービスの概要】
 「NTTデータ テスティングサービス」では、試験運用業務をASP(Application Service Provider)によりサービスを提供します。
 受験者は、Web上で受験予約をし、受験料の決済を行った上で、予約時に選択した試験会場に赴き、PCで受験します。
 試験主催者・団体は、NTTデータに試験問題を預けるだけで、試験の運用は全て代行されます。
 試験会場(NTTデータ直営の他に、各種の提携試験会場があります)では、NTTデータの提供するソフトウェアをインストールしたPCを設置するだけで、試験問題の配信や回収は当該ソフトウェアによって実施されます。
 また、試験結果、受験者情報、試験問題等各種情報はサーバ上で一括管理されるため、高いセキュリティが保たれるほか、試験結果のデータ分析も容易に行えるなどのメリットがあります。

【サービスの特徴】
■受講者のメリット
・利便性の向上 : 受験者が都合のよい受験日と試験会場を選んで受験することができ、予約から料金支払までの一連の手続きを全てWebで行うことが可能です。また、試験終了と同時にその場で結果が分かります。

■試験主催団体・企業のメリット
・全プロセス電子化による効率化 : 試験問題と試験結果がデジタル化されるため、試験運営で発生する人的負荷が軽減されます。
・試験手配の負担軽減 : 個別に会場手配・会場設営・監督手配をする必要がなくなります。
・安全な試験の実施 : 問題・解答用紙での運搬や保管が必要ありません。それらの作業に伴う情報漏えいリスクが軽減します。
・「紙と鉛筆」ではできない試験が可能 : PCの機能を活かし、ホットスポット形式、ドラッグアンドドロップ形式といった紙では表現できない試験が可能になります。

■他社サービスに比較しての特徴
・当社セキュリティノウハウを活かした安全な試験運営
NTTデータのCBTシステムは、最先端のセキュリティ技術を用いて、データ(試験問題、結果、個人情報等)を保護しています。機密情報の多い試験運営において、安全な試験運営を実現します。
・お客様のご要望にあわせたシステムの提供
システムは全て独自開発しているため、要望に合わせてカスタマイズ提供やシステム開発が可能です。

【今後について】
 NTTデータでは、当面は年間100万試験の配信の実現を目指し、既にCBT化されているITエンジニア向けベンダー資格試験や、紙と鉛筆で運用されている国内の民間資格試験や国家資格試験の主催団体へアプローチを開始します。また、CBTサービスを実施する認定試験会場については、NTTデータグループ及びNTTグループを中心に順次全国展開を行いながら、各種教育機関とのパートナーシップの構築を呼びかけていきます。そして国内におけるテスティングサービスのデファクトスタンダードを目指します。
 尚、2006年度に10億円、3年後の2008年度には50億円の売上を目標としています。

【お問い合わせ先】
当サービスのホームページURL
NTTデータ テスティングサービス
(リンク »)

サービスの内容に関するお問合せ
株式会社NTTデータビジネスイノベーション本部
インキュベーションビジネスユニット
教育ビジネスサービスユニット
TEL:03-3503-0570
e-mail:cbt-info@kits.nttdata.co.jp

このプレスリリースの付帯情報

CBTシステムイメージ図

用語解説

*1 CompTIA : 1982年にシカゴで設立された、非営利グローバルIT 業界組織です。2001年4月に日本支局が設立されました。技術標準化の提言や各業務の業務保証となる実務能力基準の認定活動等を行っています。Network+など11分野に及ぶ、各IT業務に関する認定を行っています。
(リンク »)
*2 LPIC : (Linux Professional Institute Certification)特定非営利活動法人のLPIが提供するLinux技術者の認定資格です。LPIは、LPICを中立公正な立場で実施しており、日本におけるLinux技術者の育成、さらにはLinuxビジネスの促進に寄与する活動を展開しています。
(リンク »)
*3 UMTP : グローバルに通用するモデリング技術者の育成と、各分野における業務モデルの共有を推進するために活動する特定非営利活動法人です。モデリング技術者のスキルを認定する「UMTPモデリング技能試験」 を実施しています。
(リンク »)
*4 NTTデータ 東京直営会場 : 東京都千代田区永田町に当社直営の試験会場を設置しております。詳細は下記URLをご覧ください。
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