ユーザーが、テレビやステレオシステムにオーディオビジュアルコンテンツを送信して利用できる、独立型または組込みのデジタルメディアアダプタ(DMA)の普及台数は、2012年に約1億8400万台に達すると予測される。米国調査会社ABIリサーチの調査レポート「リビングルームのデジタルビデオアダプタ:DMA、ゲーム機、インターネットSTB、組込みDMAクライアント」によれば、独立型の専用デバイスはわずか11%強で、ゲームコンソールに組み込まれるものが85%を占めるとのことである。
「DMA機能を搭載するゲームコンソールが増加し、市場を促進している」と主席アナリストのSteve Wilson氏は言う。「メーカーは、コンソールを単なるゲーム用でなく、メディアセンターデバイスにすることを狙っている。利点は、市場シェアつまり製品の出荷規模が大きくなることである。ゲームをする人が実際にコンソールに組み込まれたDMA機能を利用するかどうかはわからない。」
数はかなり少ないものの、DMAは、テレビ、セットトップボックス、DVDプレーヤーなどにも組み込まれている。たとえば、最近ソニーはテレビのBravia回線で、オンラインエンターテインメントを配信するウェブサイトに接続するBravia Internet Video Linkを導入した。
「人々は家庭内のセットボックスを増やすのではなく、減らしたいと望んでいる」とWilson氏は言う。「そのため、DMAを組み込む家電メーカーにはビジネスチャンスがある。だが、これまでこのコンセプトを取り入れているのは、ほとんどが家電ベンダではなくコンピュータネットワークメーカーだった。」
現在、市場に参入している企業は、PCと接続可能な簡略的なセットトップボックスではなく、完全なソリューションの提供を狙っている。Microsoftとソニーはどちらもオンラインコンテンツサイトを所有している。ABIリサーチは、この動向は他のベンダにおいても継続すると予測している。DMAは家庭のPCだけでなくインターネットに直接接続できるようになりつつある。
今年の秋に、Microsoft Media Center Extender (MCX) 2.0技術が市場に投入されると、DMA製品への関心が更に高まるだろうと、ABIリサーチは予測している。
Steve Wilson氏とデジタルホームの調査取締役であるMichael Wolf氏は、「ポッドキャストの例を考えるべきだ」と、家庭向けエンターテインメントにおけるDMAの役割の高まりについて指摘している。
ABIリサーチの調査レポート「リビングルームのデジタルビデオアダプタ:DMA、ゲーム機、インターネットSTB、組込みDMAクライアント」は、DMA市場、DMA機能セット、DMAクライアントを組み込んでいるデバイスの成長に関連する課題を調査している。また主要企業を調査して、2012年までの市場予測データを記載している。
この調査レポートは、「デジタルメディア年間リサーチサービス」、「ホームネットワーキング年間リサーチサービス」の一環として提供されている。
◆調査レポート
リビングルームのデジタルビデオアダプタ:DMA、ゲーム機、インターネットSTB、組込みDMAクライアント
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