アイログ、ILOG JRulesにCOBOLアドオンが登場 レガシー・システムの現代化とSOA導入を容易に

アイログ株式会社

2008-03-31 11:00

ビジネス・ルール管理、最適化、可視化技術で企業の迅速な意思決定を
支援するアイログ社の日本法人であるアイログ株式会社(本社:東京都
千代田区 代表取締役社長:ブンタラ・イング、以下 アイログ)は本日、
「ILOG Rules for COBOL(R)」を発表しました。これは、アイログのBRMS*
(ビジネス・ルール管理システム)の主要製品、ILOG JRules(R)に対する
新しいアドオン・モジュールです。ILOG Rules for COBOL は、IBM製メイン
フレームに大きな投資を行ってきた企業を対象として、SOA(サービス指向
アーキテクチャ)への移行といったレガシー・システムの現代化を支援する
ことを目的に開発されました。このような企業はILOG Rules for COBOLを
利用してBRMSを活用できるため、現在はCOBOLプログラムの形で埋め
込まれているビジネス・ポリシー(業務上の取り決め)をコードから切り離す
ことができます。その結果、低コストでのポリシーの変更と実装を実現する
とともに、法規制や市場の変化にすばやく対応することが可能になります。

保険会社、銀行、政府機関、情報通信企業を含む多くの企業や組織は、
ミッションクリティカルなアプリケーションをメインフレーム・コンピュータで
運用しています。多くの場合、アプリケーション・プログラムがCOBOL言語
で書かれており、特別なプログラム知識が必要になるにもかかわらず、
その人材を維持することが急速に難しくなっています。そのため、メインフ
レームで実行するCOBOLに書き込まれているビジネス・ポリシーの見直し
や変更が容易でないことが多く、業務の変化への対応が様々な場面で遅れ
つつあります。

アドオン・モジュールILOG Rules for COBOLにより、IBMメインフレームの
ユーザ企業では、COBOLによるデータ構造を対象にしたルールの作成と
管理が可能になり、ルールの実装もはるかに簡単になります。メインフレーム
に多額の投資を続けてきた企業の中で、最先端のSOA環境への移行を
希望している企業には、このCOBOLアドオン・モジュールが特に大きな利益
をもたらすことが予想されます。ILOG Rules for COBOLを導入することにより、
メインフレーム系のデータ環境内でもビジネス・ポリシーをビジネス・ルールの
形で表記し、テストと実装が可能になります。また、SOA環境内で独立した
意思決定サービスとして組み込むことも可能になります。大局的な意味として、
レガシー・システムからSOAへと、ビジネス・ポリシーを継続的に移行させる
架け橋をビジネス・ルールに託すことができます。

ILOG Rules for COBOLの主な特長は次のとおりです。
* COBOLコピー句(COBOLのデータ構造を定義するもの)のインポート機能
により、COBOL向けのビジネス・ルールの作成を始める際に必要となる、
ビジネス・オブジェクト・モデルの開発が短縮されます。
* 意思決定表とルール・フローの利用など、ILOG JRules内でのビジネス・
ルール作成をフルサポートします。ルール作成時に必要なCOBOLによる
関数と命令をサポートするため、ユーザはビジネス・ルール実行に必要な
機能をCOBOLで利用できます。
* ILOG JRulesのRule Studio(開発者向け環境)またはRule Team Server
(業務ユーザ向け環境)が備える簡単なメニュー項目を操作するだけで、
サブプログラムとなるネイティブなCOBOLコードを生成できます。そのため、
既存のメインフレーム用COBOLプログラムの内部に、新技術や新しい
コーディング技術を導入する必要がありません。
* IBM WebSphere Developer for zSeriesとの互換性を備えています。

ILOG Rules for COBOLはメインフレーム投資を活用しながら、BRMSを
利用してビジネスの俊敏性を高め、同時に業務の透明性と監査能力の
向上を実現します。本製品は本日より提供を開始し、ILOG JRulesと
別ライセンスでの提供となります。(価格は1CPUあたり17,000,000円(税
別)~)。
詳細についてはwww.ilog.co.jp/products/jrulesをご覧ください。

ILOG JRulesについて
アイログのBRMSであるILOG JRulesは、企業の業務プロセス改善に重要
な役割を果たす、企業向けの戦略的なコンポーネント・システムです。ビジ
ネス・ルールを使用すると、企業内で複数の個別のシステムに組み込まれ
ている業務ポリシー(業務における数々の定義や取り決め、制約および
規制)を一元管理できます。このため、顧客ステータスや製品情報、料金、
サービスに関するプロセスを一括管理することで顧客からのシステム変更
要求などに迅速に応えることができます。また、どのルールがいつ変更され
たのかも簡単に把握でき、記述も自然言語で行われるため、高度なプログ
ラミング技術をもたない一般社員も簡単にルール内容の設定・変更を行う
ことができ、リアルタイムな業務ポリシーの変更が可能となります。

用語解説

*BRMS(Business Rule Management Systems ビジネス・ルール管理
システム):ビジネス・ルール設定・変更・操作・管理を包括的に提供
することにより、企業の業務プロセスを効率化するシステム

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