衛星ナビゲーションは消費者の人気が非常に高く、GPSデバイスの販売の増加に伴い、GPS(汎地球測位システム)受信機用チップセット市場も成長している。米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「GPS向け半導体:アプリケーション市場、技術開発、市場プレーヤー、ICの出荷台数と収益予測」は、2013年にGPS ICの年間出荷台数は10億に達するだろうと予測する。平均販売価格(ASP)は引き続き下落するが、出荷台数の大幅な増加によってベンダの収益は増えるだろう。
「今後、GPS IC市場の動向に影響を及ぼす3つの事柄がある。2008年末までに、チップセットの平均価格は3ドル50セント以下に下落し、本格的な大規模導入が実現するだろう。GPS機能を搭載した携帯電話は広く普及すると見込まれており、メーカーは利益の少ない携帯電話などのGPS受信デバイスの製造に注力するため、ASP(平均販売価格)は下落するだろう。このASP(平均販売価格)の下落によって、車内のナビゲーションなどの従来のGPSアプリケーションも拡大するだろう。大規模なチップメーカーが、GPSとさまざまな無線RF製品、特にブルートゥースなどを組み合わせたソリューションを実現するために技術を取り入れようと、ファブレスGPS IC専門ベンダを獲得するなどの買収が多くなってきている」とアナリストのJamie Moss氏は言う。
2007年後半の主な買収の例としては、Global Locateを買収したBroadcom、GloNavを買収したNXP、u-Navを買収したAtherosが挙げられる。
2007年、SiRFは1社でGPS IC市場の70%を占めるという圧倒的なシェアであった。勝因は、早期に市場に参入したこと、そして積極的に消費者向けデバイスに注力したことである。一方、プロフェッショナル向けのGPSが市場に投入されてからしばらく経つが、市場セグメントは非常に小さく、成長のスピードも遅い。
「性能の面において、メーカーは競合企業から多くを獲得するべきである。重要な契約を勝ち取るためには、チップセットはできるだけ安価で、デバイスメーカーにとってブルートゥース、Wi-Fi、FMラジオ、セルラーソリューションとの統合が容易でなければならない。ブルートゥースと同様に、消費者のGPS機能搭載の携帯電話に対する需要は、今はそれ程高くないが、ひとたび販売されれば、人々はそれを使用したり、より良いものを求めたりするだろう」とMoss氏は言う。
ABIリサーチの調査レポート「GPS向け半導体:アプリケーション市場、技術開発、市場プレーヤー、ICの出荷台数と収益予測」は、現在進行中のGPS ICの革新的な設計とパフォーマンスに関する重要な事柄を調査し、GPS ICの平均販売価格、出荷台数、2013年までの収益予測を記載している。この調査レポートは、「位置認識サービス年間リサーチサービス」および「無線端末向け半導体年間リサーチサービス」の一環として提供されている。
◆調査レポート
GPS向け半導体:アプリケーション市場、技術開発、市場プレーヤー、ICの出荷台数と収益予測 (リンク »)
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