Zenlok(ゼンロック)株式会社、無料Eメール暗号化サービスを開始、元ハッカーの国際セキュリティコンサルタント、ケビン・ミトニック氏を顧問に

JCN株式会社

2008-05-16 13:00

Zenlok株式会社(本社: 東京都中央区、代表取締役社長: アミール・アヤロン)は、無料、かつ極めて簡単に、安全な暗号化メールを実現する「Zenlok Eメール暗号化サービス」を本日から開始します。
Zenlok株式会社(本社: 東京都中央区、代表取締役社長: アミール・アヤロン)は、無料、かつ極めて簡単に、安全な暗号化メールを実現する「Zenlok Eメール暗号化サービス」を本日から開始します。

「Zenlok Eメール暗号化サービス」は、「無料、簡単、安全」をキーワードにしており、ユーザが現在使用しているメールクライアントにZenlokソフトウェアをダウンロード&インストールするだけで、暗号化されたEメールをワンクリックで送受信することができるものです。現在、Microsoft Office Outlook 2003 / 2007(対応OS: Microsoft Windows XP / Vista)およびMozilla Thunderbird(対応OS: Microsoft Windows、Linux、MacOS)に対応しており、今後1カ月内外でMicrosoft OutlookExpress、Microsoft Windows Live Mail、Becky!、Apple Mailなどの主なメールクライアント、ならびにGmail、Hotmail、YahooMailなど主なWebメールにも対応する計画です。

Zenlokは、安全なEメールコミュニケーションのグローバルスタンダードとなることを目指して、2007年7月に発足した日本発のベンチャー企業です。顧問には、世界的に著名なネットセキュリティコンサルタントであり、元ハッカーとしても知られるケビン・ミトニック氏を迎えています。氏は現在、FBI(米国連邦捜査局)やFAA(米国連邦航空局)のトレーナを務めており、「シンプルであることがZenlokの最大の強み」と語っています。

Zenlokは、当初1年以内に100万人の個人ユーザの獲得を目指し、続いて2009年には企業向けのEメール暗号化ソリューションを提供して、最終的には世界の全Eメールユーザに普及させることを計画しています。

Eメールの安全性に関する背景

現在、世界中で一日に1,000億から2,000億通のEメールが送受信されていると言われています。これらのEメールのほとんどは暗号化されることなく、日常的なコミュニケーションの中心的役割を果たしていますが、常に第三者によって簡単に読まれてしまう危険性をはらんでいます。

Zenlokは、本来必要なEメール暗号化がいまだに普及していない理由として、下記の要因が大きいと考えています。

複雑: 一般の人にとって、暗号化技術を使うことは難しい。
高価: セットアップ、実装、メンテナンスにコストがかかる。
非互換性: 複数の異なるシステム上で機能しない。

「Zenlok Eメール暗号化サービス」の特徴

「Zenlok Eメール暗号化サービス」は、こうした複雑・高価・非互換性というEメール暗号化への障壁を取り除き、世界中の誰もが日常的に使用できるようにしたものです。利用の前提となる無料のZenlokソフトウェアは、Zenlokのウェブサイト( (リンク ») )からダウンロード&インストールできます(Zenlokソフトウェアを持っていない受信者には、暗号化メールにダウンロード用URLを表示します)。このZenlokソフトウェアが、世界各地に配備され、極めて信頼性の高いネットワークアーキテクチュアを持ったZenlokキーサーバと自動交信することにより、Eメールの暗号化と復号化をシームレスに実現します。

「Zenlok Eメール暗号化サービス」の主な特徴は以下の通りです。

1. 簡単
Zenlokソフトウェアは、日常使用しているメールクライアントのプラグインとして機能し、極めてシンプルで直観的なユーザインタフェイスを提供します。Zenlokキーサーバとの交信は完全自動化され、ユーザが暗号化のプロセスに関与する必要は一切ありません。

2. 安全
「Zenlok Eメール暗号化サービス」は、オープンスタンダード(S/MIME & OpenSSL)に基づいて開発されています。これらの技術は、すでに主要なインターネットブラウザやeコマースのサーバアルゴリズムに用いられており、世界中のユーザによって高い信頼性が証明されています。

3. 無料
Zenlokソフトウェアのダウンロード&インストールにあたっても、Zenlokキーサーバの利用にあたっても、Zenlokは一切の対価を求めません。Zenlokは、すべての個人ユーザに安全なEメール コミュニケーション環境を無料で提供します。これは、プライバシーの保護は人間の基本的な権利であり、Eメールの暗号化は日常的なマナーであるべきと考えるからです。

「Zenlok Eメール暗号化サービス」の主な機能

Zenlokが提供する「Zenlok Eメール暗号化サービス」の主な機能は以下の通りです。

1. すべてのメッセージを自動で暗号化することが可能です。
2. プライベートキー(鍵)のやり取りは、バックグラウンドですべて自動的に行われます。
3. Zenlokユーザ以外の方にもZenlokメールを送信可能です。
4. Eメールで送られるファイルを保護する、一般的に用いられるzip/password方式より信頼性の高いセキュリティを提供します。
5. 現在普及率が高いASPメール、いわゆるアウトソーシングメールでも、スタンドアロンのZenlokソフトウェア(開発中)を使用することにより利用可能です。

「Zenlok Eメール暗号化サービス」の使い方

「Zenlok Eメール暗号化サービス」の利用法は以下の通りです。

1. フリーダウンロードおよびインストール
ZenlokソフトウェアをZenlokのホームページ( (リンク ») )から無料でダウンロードし、簡単な操作で手持ちのメールクライアントにインストールします。

2. 「Zenlok送信」ボタンをクリックして暗号化メールを送信
Zenlokソフトウェアがインストールされると、現在使用中のEメールクライアントのツールバーにZenlokメニューが追加されます。メール作成画面で「Zenlok送信」ボタンをクリックするだけで、暗号化メールを送信することができます。送受信したZenlokメールには、専用のアイコンがつきます。

3. 受信した暗号化メールを自動的に復号化
暗号化メールを受け取ると、Zenlokソフトウェアが自動的にEメールを複合化し、受信者は自分のメールクライアントでEメールを読むことができます。受信者がZenlokソフトウェアを持っていない場合は、暗号化メールに表示されたURLから簡単にダウンロード&インストールできます。

「Zenlok Eメール暗号化サービス」のテクノロジー

「Zenlok Eメール暗号化サービス」は、Zenlokソフトウェアとキー(鍵)を管理するキーサーバから構成されており、「Zenlok送信」ボタンをクリックしたとき動き出す暗号化プロセスの流れは下記の通りです。

1. 送信者PCは、自動的にZenlokキーサーバから受信者パブリック・キーを取り出します。
2. 送信者PCは、受信者パブリック・キーを使用して電子メールを暗号化します。
3. 暗号化された電子メールは、通常通りメールクライアントで送信されます。
4. 受信者は電子メールを受信します。Zenlokプラグインが自動的に電子メールを復号化します。

Zenlokの企業向けサービス

Zenlokは、2009年から企業向けにも電子メール暗号化サービスを提供する計画です。企業向けに提供を計画しているプレミアム サービスは以下の通りです。

1. コーポレートマスターキー
Zenlokは、法人ユーザが所有するドメインネームに基づき、コーポレートマスターキーを発行します。これにより、一般ユーザは自分が送受信したEメールのみ復号化できる一方、コーポレートマスターキーを持つ企業は、ドメイン内のユーザが送受信したすべてのEメールを復号化することができます。コーポレートマスターキーによる暗号化メールには専用アイコンが表示されるので、企業からのメールであることがひと目でわかります。

2. マスメールソリューション
取引明細の通知や有償のメールニュースなど、セキュリティが要求されるマスメール(B2C・One to Many)には、送信メール数に応じたマスメール暗号化ソリューションを提供します。これにより、従来郵送に頼っていた個人情報も暗号化メールで送信できるので、ユーザに安心感と利便性を提供できるばかりでなく、コミュニケーションコストの圧縮とペーパーレスによるエコロジー化の実現に貢献します。

3. One World, One Standard
Zenlokでは、独自のメール暗号化システムに関して国際特許を申請中です。これにより、地球上のすべての人に安心なEメール環境を提供するとともに、あらゆる企業にメールセキュリティに関するベストソリューションを提供していくことを計画しています。このため、広くソリューションパートナーを募集するばかりでなく、さまざまなEメールシステムプロバイダとのコラボレーションも幅広く進めていく計画です。

ご参考: Eメール暗号化をめぐる社会環境

現在、企業の社会的責任に対する関心の高まりを背景に、フィッシングやスパムメールなどのEメールセキュリティ、さらには個人認証など、個人のプライバシーに関する情報管理が大きな社会的関心を集めています。
米国では、2003年4月に、医療情報のプライバシー保護やセキュリティ確保について定めたHIPPA(Health Insurance Portability and Accountability Act: 医療保険の携行と責任に関する法律)が発効しました。
さらにネバダ州では、2008年10月1日から、個人情報をEメールで送信する際に暗号化することがすべての組織に義務付けられます(Nevada NRS 597.970)。これは、米国ネバダに拠点を置く企業、つまり米ネバダ州に登記されている企業、または米ネバダ州に顧客がいる企業に適用されます。
こうした国際的な社会的背景からも、今後Eメールセキュリティに対する関心は急激に高まると見られており、個人ユーザ、企業ユーザを問わず、Eメール暗号化サービスはより一層関心を集めるものと考えられます。

Zenlok株式会社 会社概要


設立: 2007年4月
代表取締役社長: アミール・アヤロン(Amir Ayalon)
所在地: 東京都中央区銀座1-15-13
URL: (リンク »)
事業内容: インターネットセキュリティーに関する
ソフトウェアおよびサービスの開発・提供


本件に関するお問合せ先
ゼンロック広報事務局(株式会社クラシコ内)
担当: 高山、安藤
電話: 03-5848-2062
Fax: 03-5211-8099
Email: zenlok@clsc.jp
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