「中国政府はまだ3Gライセンスを発行しておらず、通信再構築は現在も進行中だが、TD-SCDMAは既に関心を集めている」と米国調査会社ABIリサーチのアナリストHwai Lin Khor氏は言う。「長年にわたる研究開発の後、China Mobileは何度もトライアルを行い、2008年4月に北京、上海、天津、広州、深川などの8都市で小規模な3Gサービスの試行が始まった。」
China Mobileは加入者獲得のため、これらの主要都市にTD-SCDMAの体験型ショップを開き、人々がTD-SCDMA端末を試したり、TD-SCDMAの機能を確かめたりできるようにした。
またChina Mobileは、既存の2.5GサービスからTD-SCDMAサービスへと大幅にアップグレードさせるため、TD-SCDMA加入者の1カ月のサービス料は50人民元(7ドル)、ビデオ通話は一分0.6人民元(0.09ドル)とし、モバイルインターネットは定額料金としている。音声電話、SMS、MMS、超過分のデータ通信料金は、既存のサービスプランと同額である。2.5G加入者はワイヤレスミュージッククラブ、モバイルニュース、モバイルウォレットなどの付加価値サービスを既に利用可能で、TD-SCDMA加入者は同じ金額でグレードアップしたサービスが受けられる。
「2008年、China Mobileは、モバイルTV、ビデオ共有アプリケーション、ビデオコンファレンスなどの3Gに特化したサービスを序々に開始する予定である」と Hwai Lin Khor氏は言う。「若い加入者層は、この価格プランやパッケージサービスに魅力を感じ、サービスを切り替えるだろう。」
この最初のサービス開始期間には、China Mobileの 体験型ショップでは、Samsung、LG, Hisense、Lenovo、ZTE、Postcomといった人気ブランドの60,000デュアルモードTD-SCDMA/GSM端末と15,000のデータカードが販売される。これらの端末はミドルエンドからハイエンドに該当し、内蔵式カメラ、ワイド画面、広範なマルチメディアアプリケーションが装備されている。China Mobileは、これらの携帯電話を特別価格の2,000人民元(286ドル)から 4,000人民元 (572ドル)で販売しているようだ。
「大衆が様々なモバイルサービスを利用するなかでTD-SCDMAのパフォーマンスを計る、本当の意味でのテストが始まった」と Hwai Lin Khor氏は言う。
ABIリサーチの調査レポート「中国と香港の3Gとそれ以降の技術」は、中国と香港における規制、技術、端末、インフラベンダの課題、オペレータの競合状況について記載し、パフォーマンスのベンチマークを予測している。
この調査レポートは「消費者向けモビリティ年間リサーチサービス」、「モバイルデバイス年間リサーチサービス」、「無線半導体年間リサーチサービス」の一環である。
◆調査レポート
中国と香港の3Gとそれ以降の技術:進化するモバイル市場のモバイルオペレータとベンダのポジショニング (リンク »)
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