2008年中堅・中小企業の財務管理アプリケーション利用シェアと評価調査報告

ノークリサーチは2008年の国内中堅・中小企業の財務管理アプリケーション導入状況に関する実態調査を実施し、その分析結果を発表した。

株式会社ノークリサーチ

2008-09-17 00:00

<「勘定奉行」が圧倒的なシェア、2位以下は混戦状態> -「弥生会計」が満足度評価トップ、財務管理アプリの満足度評価は総じて高い -年商規模50億円未満では上位3製品でシェア6割を占める -財務管理は9割とグループウェアに次ぐ高いパッケージ化率 -「勘定奉行」が利用予定シェアもトップ、「SMILEシリーズ」が3位に食い込む
-「勘定奉行」が圧倒的なシェア、2位以下は混戦状態
財務管理はオフコン時代の初期より導入が進んだアプリケーションであるため、導入率も高く、機能的な面でも「枯れて」きており、パッケージ化率が9割と他のアプリケーションと比べて高い割合を示してる。利用パッケージシェアを見ると2007年と同様に、OBCの「勘定奉行」がシェア29.5%と圧倒的シェアを堅持している。2位以下では混戦状態が続いている。2位はピー・シー・エーの「PCA会計」11.9%、3位は弥生の「弥生会計」11.3%、以下ミロク情報サービスの「財務大将」が7.2%、OSKの「SMILEシリーズ」が4.9%と2位以下の製品のシェア変動要素は高い。

-年商規模50億円未満では上位3製品でシェア6割を占める
年商規模別に利用パッケージシェアを見ると、年商50億円未満では、上位3製品「勘定奉行」「弥生会計」「PCA会計」でおよそ6割を占めている。特に50億円未満のクラスでの「勘定奉行」の強さが目立つ。ただし「弥生会計」と「PCA会計」のシェアはこのクラスでは高めだ。

年商50億円以上の中堅企業クラスでは、「勘定奉行」は年商50億円未満と比べて若干落ちるものの、高いシェアを堅持している。2位には「財務大将」が9.7%と「PCA会計」8.4%、「弥生会計」7.1%を押さえる結果となった。

この結果は2007年と比べてもほとんど変化がなく、「勘定奉行」が年商規模に関わらず他を圧倒して強い。中小企業クラスでは、かろうじて「PCA会計」と「弥生会計」が多少シェアを高めている。
一方、経済産業省が進めている財務会計を中心とするSaaSの中小企業への浸透が、どの程度財務会計パッケージに影響を与えるかであるが、当面はパッケージシェアに大きな変化はなさそうだ。

-「弥生会計」が満足度評価トップ、財務管理アプリの満足度は総じて高い
パッケージ満足度評価のトップは「弥生会計」で76.6、「勘定奉行」と「PCA会計」が75.4と僅差で続く。シェア上位5社ではいずれも70以上の評価を得ており、財務管理パッケージの「枯れ具合」の状況を表わしている。そのためパッケージの価格や利用される規模の違いはあるものの、他のITアプリケーションに比べて満足度は高い。

-「勘定奉行」は予定シェアもトップ、「SMILEシリーズ」が3位に食い込む
パッケージ利用予定シェアでも「勘定奉行」が強みを発揮しており、利用予定も他製品に大きな差をつけて「今後の予定シェアでもトップ」となっている。2位以下の「PCA会計」、「弥生会計」、「SMILEシリーズ」、「財務大将」については利用予定や利用シェアが年毎に入れ替わっている。今後も首位の「勘定奉行」が不動のまま、2位以降のシェアが入れ替わる展開が続くと予想される。

対象企業年商5億円から500億円を目安とした民間企業
対象地域全国
対象の選定弊社所有の企業データベースから抽出する
サンプル数中堅・中小企業約7,000社対象(有効回収票1,765件)
調査機関2008年6月~9月
当調査データに関するお問い合わせ
株式会社ノークリサーチ  担当:青木健太郎
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
inform@norkresearch.co.jp
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