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  • 集中化が進むサーバ環境を整備する事がシステムの可用性を維持する上で重要になってきている。エーピーシー・ジャパンでは「ラック、UPS、ラックマウント型PDU」を基本とするインフラ管理ソリューションを打ち出し、システムのTCOを最大79%削減しつつ、可用性を確保する方策を提唱している。

    システムのTCOを大幅削減と
    可用性の向上を実現するために


     サーバ統合に当たって考慮すべきなのが「マシンの環境問題」。マシンルーム全体の消費電力の増加に適応し、高密度化する機器に起因する熱の問題や、ラックあたりの実装密度が上がる事によるケーブル管理の問題、そしてラック全体の監視といった環境を整備してこそ、IT全体の信頼性も向上するからだ。

     そこでエーピーシー・ジャパンが推薦しているのが、UPS(Uninterruptible Power Supply)と19インチラック、ならびにラックマウント型PDU(Power Distribution Unit)をセットにした「InfraStruXureオールインワンパッケージSmart-UPS RTシリーズ」だ。本パッケージは、「Smart-UPS RTシリーズ」、19インチラック、ラックマウントPDUを基本セットとし、さらに100ボルトの変圧トランス、ラック用レールキットにブランクパネルが付いたものとなる。

    InfraStruXureオールインワンパッケージSmart-UPS RTシリーズ

    サーバ環境を改善するラック選びのポイント

     ラック内の環境改善はシステムの可用性向上において重要な役割を担う訳であるが、ここでラックを選択する際のポイントを整理してみよう。

    (1)開口率

    搭載されている機器に対して十分なエアフローを確保するために、ラック前後のドアが十分な開口率を確保していることが求められる。一般的なサーバベンダーの推奨値として開口率60%以上が目安となる。

    (2)マルチベンダー

    システムの統合の過程で、必然的にラック自体も統合されていく事を考えると、ある時点でのサーバベンダー純正ラックでは、マルチベンダーの機器を一つのラックに統合する際に不都合が生じる可能性があるので、マルチベンダー対応のラックを選択する事がポイントである。

    (3)ケーブル管理スペース

    ラックマウント型の機器が薄型化していくという事は、その分、機器の奥行きは増加している場合が多い。この時、従来一般的であった奥行き900mm程度のラックでは、機器は収納できるものの、後面に十分な余裕が無く、ケーブル管理スペースが犠牲となる場合があるため、使用する機器に必要なケーブル管理スペースを認識しておく必要がある。

    統合管理ツールで複数拠点の管理が容易に

     次に管理上のメリットを見ていこう。通常、これまでのUPSやPDUでは、UPSの管理と電源使用状況の管理画面が別々になっており、管理者の負荷を増大させていたという事実がある。また、負荷の増大とまでいかなくても、何か障害が起きた場合にも、管理ができていないために即座に対応できないことがあった。

     エーピーシー・ジャパンの「InfraStruXure」シリーズでは、WebブラウザからUPSやPDUの状況を監視・管理できる「InfraStruXure マネージャ」を提供している。UPSのオン/オフの切り替えやリブート、電源使用状況を監視し、必要とあらば管理側から適切な処理を遠隔操作で行うことも可能となっている。特にデータセンターや拠点などが分散している企業では効果が高い。本部で集中管理することにより、拠点やデータセンター側には最低限のスタッフをそろえるだけで済むので、管理コストそのものが削減される。

     ちなみにInfraStruXure マネージャはUPS(ネットワークカード)単位でUPSの状況を監視・管理するため、管理作業の負荷も軽減できる。ラック、UPS、PDUでサーバマシンの物理的な環境を整えた後、こうした管理ツールを使ってシステムの運用コストを抑えながら信頼性を向上できるのは大きなポイントといえるだろう。

    サーバルーム構築の際に発生する物理的なインフラの初期投資を最大79%削減

     消費電力や空調設備、管理負荷の軽減により、システム全体のTCOは10年間保持すると考えると、従業員数100人前後の規模の一般的なシステムの場合で約50%削減できる試算もある。

     具体的にいえば、Webサーバ、メールサーバ、ファイルサーバなど数台のサーバで運用している形態のシステムだ。かなり規模が大きいデータセンターなどの場合、初期投資を最大79%削減できるケースもある。

     エーピーシーでは、このようなTCOの削減を実現するためのソリューションを提供するにあたり、ネットワークに必須の物理インフラを全てラック単位で考えている。例えば電源環境であれば、従来、IT機器とは別に設置されていた大型の電源設備に変わり、ラックにマウントされたUPSと分電盤を中心にラックの列単位で管理するというアプローチだ。これにより、過不足のない物理インフラを構築し、且つ、優れた管理性と短期間での導入を実現し、さらにシステムの成長に応じた段階的な投資を行うことで、余分な投資を抑えるという発想だ。

     エーピーシー・ジャパンでは、ソフトや機器だけを偏重するIT投資に疑問を投げかける。設備を含めてIT全体を考えてこそ、TCO削減も可用性も確保できるという考えからだ。

     こうした主張を広く認知してもらうために、同社ではInfraStruXureオールインワンパッケージSmart-UPS RTシリーズのキャンペーン販売を展開している。軸となるUPSは一般的なサーバルームでの需要が高い5kW〜10kWの単相UPS3種類を用意しており、これにマルチベンダー対応のサーバラックとラックマウント型PDU、更にブランキングパネルまでをセットにして、システム規模に応じたモデルを今なら最大で約40%のディスカウント価格で導入できるという。


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