ZDNet Japan AD Special - グローバル競争に金融不安、日本企業は何を考えるべき―インフォアが答える(前編)

期間2〜3ヶ月、数千万円で実現したプロジェクトも

大野: 導入案件もいくつか進んでいると思いますが、先ほどおっしゃられたような最小限のコストで早期に経営効果を出すような事例はあるのでしょうか。

村上:実際に、他社ソリューションや現状のシステムに比べ約4分の1の投資額で、かつ半分の期間でシステム化目的を達成するというプロジェクトが国内でも進行しています。過去には、6ヶ月の導入期間で、ハードウェアも全て込みで1億円というプロジェクトもありました。しかし、それで驚いてはいられません。グローバルで行われているプラクティスには、わずか2〜3ヶ月間で、数千万円というレベルの事例も珍しくないのです。

大野: そのようなグローバルレベルの成功事例を目の当たりにすると、企業の多くが意識を変えざるをえないでしょうね。では、企業がマインドを変えていく上での障害とは何でしょうか。

村上:3つあると思います。第1に、ITにおけるトップマネジメントの関与が薄いこと。第2に、日本の製造業の現場が強すぎるという点です。それが時としてERP導入の現状からはマイナスに働く場合もあるのです。そして第3は、世界の中で日本市場は特殊であるという考え方です。グローバルの事例を見れば、長期間・高額を是とする日本型のプロジェクト推進はグローバル競争という観点で疑問があります。

整合性を重視したビジネスモデルで成功

大野: インフォアは業界ごとにフォーカスされたコンポーネントを多彩に持っていることに加え、組織も顧客の業種に特化した体制であると聞いています。

村上:ご指摘の通り、当社のERPやSCMではフォーカスする産業を明確化しています。特に、自動車・自動車部品、電機/電子部品・ハイテク、産業用機械装置、プロセス(食品・化学・薬品等)という4つのサブインダストリに注力し、その業種フォーカスに営業の組織が対応することで、プリセールスやマーケティングもそれに準じた形で同期をとっています。それにより、顧客の悩みや問題に集中できるような体制にしているのです。

大野: つまり、顧客の課題にリアルな形で対応できるソリューションが備わり、顧客の要求にリアルに対応できる人材や組織が揃っていることで、それを無理なく実現できるのがインフォアの実力ということになりますね。

村上:はい。インフォアのソリューションには奇抜なものはありませんが、最も注力していることは「整合性」なのです。何かが突出しているのでなく、マーケティング、プリセールス、営業、コンサルタント、サポート、パートナー、顧客の目的が合致し、バランスよく同期が取れていることが非常に重要です。「整合性」が実現できれば、理想的なエコシステムが創造されると考えています。

 そのための営業組織やビジネスモデルを作り上げたことで、グローバルの中での日本の成長率が突出して高まっているのも事実です。

図2 機能や部門に適した業務システムを広範囲に拡充し、顧客の業務をエンド・ツー・エンドでサポートするためのクローズドループを構成するインフォアのソリューション群