TCO削減やスピーディな連結経営管理を目指し、グループ全体にわたる経営システム改革の実践に自ら取り組むNEC。「業務プロセス改革」や「ITシステム改革」、大規模基幹システムのクラウド活用など、経営システム改革成功の鍵を、実行責任者のひとりである龍野 康次郎に聞いた。
厳しい事業環境を乗り越え、企業が生き残るためには、全社を俯瞰した 経営システム改革が不可欠。
――近年、企業を取り巻く経営環境の変化とは?
龍野 多くの企業がいま、事業環境において新たな局面を迎えています。世界の市場では、製品の低コスト化とともに製品ライフサイクルが非常に短くなり開発におけるより一層のリードタイム短縮が求められています。また200年、世界中に拡がった金融不況は日本国内の企業にとっても大きな打撃となっています。特に数年前から海外事業比率が急激に高まってきた製造分野では、営業利益全体の約半分を海外事業が占めるという企業も多く、市場や事業環境に劇的な変化が訪れました。さらに最近では、企業の社会的責任(CSR)としてさまざまな法制度への取り組みも、大きな経営課題となっています。
――事業環境が変化する中、経営システム改革の重要性は?
龍野 日本では多くの企業が、企業グループを形成し、グループ各社が業務のマネジメントをそれぞれ独自に行っています。この「個別最適」によるマネジメントは、グループ全体での業務パターン増大という結果を招き、事業状況をすばやく把握できない、業務効率が低下するなどの弊害を引き起こしています。また、グループ各社で個別に構築・運用されているITシステムも、投資コストの上昇につながり、経営の大きな負担となっています。グローバルな事業展開に目を向けると、各地の法制度は雇用制度への対応などが新たなコスト増をもたらしていますし、国際会計基準への対応なども急がなければなりません。こうしたさまざまな課題を解決するには、グループ全体の事業の可視化や業務の標準化が不可欠になってきます。そこで重要なのが「個別最適」から「全体最適」に向けた経営システムの見直しです。企業全体の抜本的な改革により、大幅な業務効率向上やTCO削減とともに、ガバナンスの強化も可能になるのです。
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第二弾:ITシステム改革編
経営システム改革の一環として、ITシステム改革を推進しているNEC。その注目ポイントは、グループ各社の基幹システムをデータセンターに統合したエンタープライズクラウド活用。いま話題のクラウドを自ら大規模システムとして活用するNECの取り組みをITシステム改革の責任者のひとりである富山 卓二に聞いた。
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