ネットワーク・アプライアンス社、 新しいミッドレンジSANシステム、ソフトウェア、 サービスを発表

ネットアップの独自メリットを活かし、 データセンター分野でのリーダーシップを継続へ

ネットアップ株式会社

2006-11-08 11:00

Network Appliance, Inc.(ネットワーク・アプライアンス社、以下
「NetApp《ネットアップ》社」、NASDAQ: NTAP)は米国時間
11月7日、企業内データセンター向け製品のラインナップを拡充
する新たな製品、機能拡張およびサービスを発表しました。
今回発表されたのは、ミッドレンジストレージ・プラットフォーム
の新製品NetAppFAS3070およびV3070(注)シリーズ、
ファイバチャネル・ストレージエリアネットワーク(FC-SAN)の性
能強化、NetApp(R)マネージャビリティ・ソフトウェア・ファミリー
の機能の大幅な向上と拡張、および新しいプロフェッショナルサ
ービスです。新製品を投入することで、高性能SANソリューショ
ンとアプリケーションの稼働時間の最大化を求めるお客様の業
務ニーズに対応し、データセンターにおけるデータ/ストレージ
管理を容易にします。

ネットアップでは本年5月にハイエンドのFAS6000シリーズと関
連ソフトウェアやサービスを発表しています。今回、競合他社と
の比較において最高レベルの柔軟性、可用性、メリットをお客
様に提供するため、再びラインナップを拡充しました。本日発表
した内容は以下の通りです。

○ストレージシステム
FAS3070とV3070の各ストレージシステムは、最大252テラバ
イト(TB)の拡張性、アプリケーションの可用性向上、
4Gb FC SANと10GbE iSCSIの両方に対応する統合ストレージ、
業界をリードするNAS機能を提供するミッドレンジ製品です。ハ
イエンドのSAN性能とデータ管理機能をミッドレンジ価格で利用
したいと考えている企業に最適です。

FAS3070は、EMC社のCLARiiON CX3-80に対抗する製品です。
またHP社「StorageWorks EVA8000を上回る拡張性と機能を備
えています。独立系のテスト機関Veritest社が実施したベンチマ
ークによると、OLTP作業負荷に対するFC SAN性能では、
FAS3070がEMCCX3-80を上回っています。また、FAS3070は
EVA8000やCX3-80と異なり、オーバーヘッドが小さいダブルパ
リティRAID 6(RAID-DP(TM))、高性能スナップショット、シンプロビ
ジョニング(書き込みに基づいて動的にディスクを割り当てる技術)
などを採用しており、FC-SAN、IP-SAN、NASの各アプリケーショ
ンにも対応しています。データ移行、再トレーニング、プロセス変
更を行うことなく、設置済みのモジュールコントローラを簡単にアッ
プグレードでき、さらに完全に互換性のあるハイエンドの
FAS6000シリーズに簡単に移行できるというメリットも提供します。
これに対してEMC社とHP社のシステムでは、システムのアップ
グレードにはハードウェアやソフトウェアの総入れ替えに加え、
時間も手間もかかるデータ移行も必要です。

ネットアップは、FAS3050とFAS6030の中間に位置する製品として
FAS3070を提供し、性能や拡張性に固有のニーズに応えます。

ネットアップのミッドレンジおよびハイエンド製品を比較すると以下
の通りとなります。


■FAS3050およびV3050
アーキテクチャ:32ビット
メモリ:8GB
拡張スロット:6 x PCI-X
統合I/O:8 x 2Gb FC
    8 x GbE
最大ディスクドライブ:336
最大ストレージ容量:168TB

■FAS3070およびV3070
アーキテクチャ:64ビット
メモリ:16GB
拡張スロット:6 x PCIe
統合I/O:8 x 4Gb FC
    8 x GbE
最大ディスクドライブ:504
最大ストレージ容量:252TB

■FAS6030およびV6030
アーキテクチャ:64ビット
メモリ:32GB
拡張スロット:10 x PCIe
       6 x PCI-X
統合I/O:16 x 2Gb FC
    12 x GbE
最大ディスクドライブ:840
最大ストレージ容量:420TB


○FC SANの機能強化
FC SANについては、マルチパスと4Gb SANインフラのサポートを
強化しました。また、Brocade社のSilkWorm 4900、
SilkWorm 48000および新しいブレードのほか、
Cisco MDS 9513、QLogic 5600/5602といった広範なスイッチに
対応し、SANソリューションのラインナップを拡充しています。第三
者機関が実施した数々のTCO調査により、ネットアップによる業
界最高のSAN TCO削減率が実証されています。また、ネットアッ
プのSANソリューションが競合他社製品よりもビジネスアプリケー
ションの稼働率が高いという顧客データの分析結果も出ています。

○ソフトウェア
ネットアップでは、データセンターのお客様のビジネス価値向上を
支援するため、生産性と柔軟性の向上を実現する強力な機能と
コンポーネントを備えたNetAppマネージャビリティ・ソフトウェア・フ
ァミリーを提供しています。今回、ビジネスアプリケーション・キャ
ンペーンの一環として、SnapManager(R) for Oracleと
SnapManager for Exchangeの最新バージョンを発表しました。
これらの製品はアプリケーション環境に最適なデータ保護機能と
クローニング機能を搭載しています。また、ファイル管理をサポー
トするVirtual File Manager Enterprise Editionの最新バージョン
をリリースしたほか、ファイル移行とファイル共有の両方を支援する
新製品Virtual File Manager Migration Editionも発表しました。

ネットアップのディスクツーディスク環境に最適な自動バックアップ
/複製管理をサポートするProtection Manager(TM)も発表されまし
た。本製品はポリシーベースの管理機能を搭載し、データセンター、
リモートオフィス、災害復旧サイトでの完全なデータ保護のほか、
時間のかかる手動マッピングの排除、第2および第3のストレージ
リソースの手動管理に伴うコストの削減などを実現することができ
ます。

さらに、ストレージリソース管理(SRM)、パフォーマンス管理、ポリ
シー管理およびプロビジョニングなど、異機種混在のSAN環境に
最適な各種機能を搭載したソフトウェア
「NetApp CommandCentral(TM) Storage by Symantec」も投入し
ました。これまで、ITおよびストレージ管理者は多数のツールを使
用する必要がありましたが、このソフトウェアを導入すれば、最小
限のツールで全体を把握し、ストレージに関する戦略的な意思決
定を的確に行えるようになります。また、異種混在環境でストレー
ジやSANを簡単にプロビジョニングできるだけでなく、自動監視/
警告機能によってデータ可用性を高めることも可能になります。

○サービス
Exchange、SQL、Oracleの各ソリューションの設計、導入、移行、
最適化をサポートする新たなプロフェッショナルサービスを既存の
サービスラインナップに加えたことも発表しました。NetAppグロー
バルサービスとそのパートナーネットワークが提供するこれらの新
しいサービスにより、理想的なストレージソリューションを導入して、
ビジネスアプリケーションを最大限に活用することが可能になりま
す。また、ネットアップが長年に渡って蓄積してきた「青写真」やノ
ウハウをさまざまな環境で活かし、新しいプラットフォームへのアッ
プグレードおよび移行、データの統合、ビジネス継続性の最適化
などを迅速かつ経済的に行えるようになります。ベストプラクティ
スに基づいてソリューションを設計および実装できるように訓練を
受けたネットアップ認定のNetAppグローバル・サービス・パートナ
ーがこれらのサービスを提供します。新しい設計・実装サービスは、
Exchange実装サービス、SQL実装サービスおよびOracle実装サー
ビスです。

ネットアップはまた、自動化されたリモートサポートサービスへの移
行を進めており、その一環として次世代のAutoSupportを発表しま
した。これは問題が発生する前に警告を発し、高度なサポートと的
確な診断を提供するサービスです。ネットアップがログを毎週チェッ
クしてシステムの状態を確認し、問題がある場合にはその改善策
を通知するシステムになっています。

本日発表したニュースに関する詳細は、
(リンク ») (英語)
でご覧いただけます。

価格および出荷開始時期
本日発表の各製品は正規販売代理店を通じて発売されます。
それぞれの参考価格および販売開始時期は以下のとおりです。

製品名:NetApp FAS3070(最小構成)
参考価格(税別):\23,489,000~
販売開始:本日より

製品名:SnapManager for Exchangeライセンス
参考価格(税別): \1,425,000~
販売開始:2007年1月予定

製品名: SnapManager for Oracleライセンス
参考価格(税別): \47,5000~
販売開始: 2007年1月予定

製品名:Virtual File Manager Enterprise Editionライセンス
参考価格(税別): \380,000~
販売開始:本日より

製品名:Virtual File Manager Migration Editionライセンス
参考価格(税別):\152,000~
販売開始:本日より

製品名:Protection Managerライセンス
参考価格(税別): \95,000~
販売開始: 2007年1月予定

製品名:NetApp CommandCentral Storage by Symantecライセンス
参考価格(税別): \3,800,000~
販売開始:2006年12月予定

(注)V3070を含むV-Series製品は現段階では日本で販売しておりません。


●ネットワーク・アプライアンスについて
ネットワーク・アプライアンス(ネットアップ)は、今日のデータ集約型
企業に対して統合ストレージソリューションを提供するリーダーベン
ダーです。1992年の創立以来、ネットアップ社は、「シンプル」なデー
タ管理を実現するテクノロジや製品の開発と、パートナーの開拓を行
ってきました。ネットアップ社のソリューションおよびサービスに関す
る情報については、 (リンク ») をご覧ください。

NetApp、Network ApplianceのロゴおよびSnapManagerは Network
Appliance, Inc.の登録商標であり、Network Appliance、Protection
Manager、RAID-DPおよびVirtual File Managerは、米国およびその
他の国における Network Appliance, Inc. の商標です。その他のブ
ランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商
標です。

●本件についてのお問い合わせ先
日本ネットワーク・アプライアンス株式会社 広報担当
TEL: 03-5404-1200  FAX: 03-5404-1288  
Mail: pr-contact@netapp.co.jp

-------------------
参考資料:
今回の発表に対するネットアップ、ユーザーおよびアナリストのコメント


○ネットワーク・アプライアンス社プロダクト・アンド・パートナー担当
バイスプレジデント、パトリック・ロジャーズ:
「本日の発表には、ミッドレンジSANの性能、ビジネスの変化への対応、
アプリケーションデータの可用性、およびIT管理者とIT資産の生産性を
すべて最大化するという当社の包括的なデータセンターソリューション
の特長が凝縮されています。FAS3070およびV3070シリーズから、大
幅な機能強化を図ったNetApp(R)マネージャビリティ・ソフトウェア・ファミ
リーまで、今回の新製品はさまざまな革新技術の集大成であり、ミッド
レンジSANの性能とアプリケーション稼働率を低コストで最大限に高め
ます。
ネットアップは超高性能用の強力なSANソリューションのほか、ミッドレ
ンジSAN/NAS、アーカイブ、コンプライアンス、バックアップなど、顧客
の求める多様なニーズを網羅しています。EMC社やHP社と比較検討し
ていただければ、弊社のラインナップが充実していることがお分かりい
ただけるでしょう」。

「ネットアップでは、ビジネスアプリケーション・キャンペーンも開始して
おります。これは、Oracle(R)、SQL、Microsoft(R) Exchange、SAPなどの
アプリケーションと当社のソリューションを高度に統合することでどれほ
どのメリットを享受できるかをお客様に理解していただくためのもので
す。ビジネスアプリケーションの性能と稼働率を最大限に高めるには、
ストレージ管理機能をビジネスアプリケーションにアプリケーションレベ
ルで統合する必要があります。このようにアプリケーションを緊密に統
合しなければ、“データセンターの将来”はないと言っても過言ではあ
りません」。

○ペンシルバニア州検事総長兼CIO、ジョージ・ホワイト氏:
「ITインフラの総所有コスト(TCO)の削減という課題を抱えていた私た
ちは、ストレージTCOにおいて右に出るものがないネットアップのソリュ
ーションを導入しました。導入も管理も容易な同社のソリューションは、
システムの大小を問わず製品ライン全体で一貫したアーキテクチャを採
用しています。またさまざまな作業を自動化するソフトウェアにより、ス
タッフの貴重な時間とリソースが節約できます」。

○全米各地で事業を展開している世界最大のテーマパーク会社Six Flags
社情報サービス担当上席副社長、マイケル・S・イスラエル
(Michael S. Israel)氏:
「当社は、ネットアップのシステムを利用してデータベースとコラボレー
ティブ・アプリケーションを運用していますが、同社製品の性能の高さ
には常々感心させられています。ネットアップのシステムを導入してか
らというもの、アプリケーションアップタイムと性能は従来の他社システ
ムを上回る一方、設備、トレーニング、サービスへの投資は大きく低減
しています。企業向けソリューションを提供するというコンセプトを具現化
した同社のソリューションは、当社の業務ニーズに完全に合致していま
す」。

○オーストリア内務省(BM.I)IV/8/a課長、ローマン・D・アレッショ
(Roman D’Alessio)氏:
「ネットアップは、IT部門のリソース、製品、スタッフの生産性と柔軟性の
向上という私のニーズをよく理解しています。ネットアップの導入には目
をみはるものがあり、また同社のFASシステムに切り替えてからアプリ
ケーションの可用性が大幅に向上しました。さらに、ネットアップ社
Virtual File Manager(TM)を導入してグローバルネームスペースを構築した
ところ、数百ものサーバーのデータをスムーズに移行することが可能にな
ったほか、データセンターに設置した同社のストレージシステムにリモー
トサーバーを簡単にフェイルオーバーすることができました」。

○Enterprise Strategy Group社シニアアナリスト、トニー・アサロ氏:
「ハイエンドのミッドレンジストレージは、データセンターに欠かせないもの
になりつつあります。ネットアップのソリューションは、ミッドレンジストレー
ジシステムの最高峰として急速に注目を集め、データセンターを中心に
普及しています。機能や操作性をはじめ、同社のソフトウェアが提供する
さまざまなメリットを実感している顧客データセンターは、戦略的なパート
ナーとしてネットアップに熱い視線を送っています」。

以上
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