「端末」「サービスアプリケーション」に限定した競争になると見られていたMNP開戦前夜、ソフトバンクが「0円」作戦で奇襲を仕掛けました。これによって市場は、「価格」競争も含めた総力戦の様相になるとする見方もありまいたが、自らのトラブルで空振りに終わりました。序盤戦はブランド力でリードするKDDIが制しましたが、MNPはこれからも続く制度であり、1つのサービスや端末のヒット、更にはトラブルがシェア変動に大きなインパクトを与える可能性が高くなったと捉えることもできます。
こうしたなか、本レポートは携帯電話キャリアの戦略、組織体制、収益・オペレーション分析、設備投資、サービスアプリケーション、端末などの体系的な分類に基づいて、企業別に調査・分析したものです。今回は第2弾として携帯電話市場で躍進を遂げるKDDIを取り上げました。大競争時代を迎えた市場において、KDDIの成長戦略は今後も続くのか、そのためのサービスアプリケーションや端末、更にはネットワークインフラなど、多角的な観点から分析を試みたものです。尚、同シリーズでは、今後、他のモバイルキャリア、並びに市場を俯瞰した総括レポートについても順次、発刊していく予定です。何卒、皆様の事業戦略の参考資料として、ご活用いただければ幸いです。
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