主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場2007-2008年度版

主要通信キャリアのネットワーク設備投資の動向を分析し、インフラ機器市場の規模を予測

株式会社エムシーエイ 2008年04月07日

ネットワークのIP化とブロードバンド化が進む中で通信キャリアのネットワーク投資戦略は大きく変化した。交換機のようなレガシーなインフラ市場は急激に衰退し、IP関連機器、光伝送装置、およびブロードバンド関連機器が固定通信インフラ市場の主流となっている。

現在通信市場で注目されるNCN(次世代ネットワーク)は、従来のIP網とは異なり、帯域保証やセキュリティといった統制を図り、既存の電話網を代替するネットワークである。NCNでは回線によらないサービス提供基盤を提供するため、携帯電話と固定電話がシームレスに使えるようになり、映像配信、ゲーム、テレビ電話といった多彩なサービスも可能だ。これまで「トリプルプレイ」やFMCで想定されたサービスがすべてNCNに集約されていくと予想される。NGNは端末・アクセス、コア・ネットワーク、サービス制御、アプリケーションの4層で構成される。2007年度後半からNGN向け投資が急増するものと予想され、コア・ネットワークの中核となる高性能ルータ、サービス制御を実現するサーバ、回線品質を確保する帯域制御装置といったNGNを構成する通信機器に向けたベンダの期待は大きい。

NGNへの戦略をにらみ、通信業界再編の動きが活発化している。NTTの再々編、KDDIのパワードコム買収、電力系FTTH事業買収、およびソフトバンクの日本テレコム、ボーダフォン買収等によって、業界はNTT、KDDI、ソフトバンクの3大グループに集約されている。

このような状況のなかで各キャリアは、これまでどんな通信インフラ機器に、どの程度投資してきたか?そのベンダはどこか?そして今後はNGNを中心とした通信インフラの設備投資にどのような戦略をもち、どのように展開していくのか?それによって通信インフラ機器市場が今後どのような展開が予想されるのか?以上が、このレポートのメインテーマである。

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