モバイルキャリアの戦略分析2007-2008<KDDI編>

激化する料金競争、ネット&放送との癒合、始動する3.9G時代へ向けたKDDIの戦略分析

株式会社エムシーエイ 2008年04月07日

2007年の携帯電話市場は他社加入者を奪うための総力戦へと突入し、従来からのドコモ、KDDIの「2強1弱」という競争地図は、MNP(Mobile Number portability)以降、最大の加入者を抱えるドコモの牙城をKDDIとソフトバンクモバイル(SBM)が切り崩し、更に今は純増シェアトップのSBMをKDDI、ドコモの順で追撃する構図となるなど、目まぐるしい変化のなかで激しい競争が繰り広げられている。

 MNP前まで続いていた「高機能化」の流れは、SBMの音声定額プラン「ホワイトプラン/Wホワイト」投入によって一気に「料金」へと主戦場がスイッチ。当初、消耗戦を避けていたKDDI,ドコモもSBMの好調な加入者獲得を前に、2008年3月より家族間・社員間の無料通話という対抗策を投入せざるを得なかった。

 2007年は2.5GHz帯の無線ブロードバンド事業者として、モバイルWiMAXのUQコミュニケーション、次世代PHSのウィルコムが選定され、新規参入したイー・モバイルがデータ通信サービスを開始。一方、モバイル市場の活性化を目指す総務省は、通信と端末の分離プラン導入の推進やMVNOなど、競争環境の変化という点からも大きな転機に位置づけられる年となった。

 こうしたなか、本レポートは携帯電話キャリアの戦略、組織体制、収益・オペレーション分析、設備投資、サービスアプリケーション、端末などの体系的な分類に基づいて、企業別に調査・分析したものである。今回は携帯電話キャリア市場で躍進を遂げるKDDIを取り上げた。大競争時代を迎えた市場において、KDDIがどのような戦略で成長戦略を描いているのか。そして、そのためのサービスアプリケーションや端末、更にはネットワークインフラなど、多角的な観点から分析を試みたものである。何卒、皆様の事業戦略の参考資料として、ご活用いただければ幸いである。

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