近年、カラー複合機には、より高度な画像処理を、より高速に実行することが求められています。この要求を満たすには、「フレキシビリティ」と「リアルタイム性」との両立が不可欠です。富士ゼロックスは、これらを実現するプラットフォームとして、DAPDNAアーキテクチャに早くから注目していました。
一方、アイピーフレックスはDAPDNA-IMXの開発にあたり、ターゲットを画像処理市場としました。特にオフィス向けカラー複合機での、デファクトスタンダードデバイスとなることを目指し、開発を進めました。両社の目的が一致し、富士ゼロックスの協力を得て、DAPDNA-IMXは複合機における画像処理要求を十分に満たすハードウェアリソース(プロセッサ内の専用演算器の数)とメモリバンド幅(メモリへのアクセス速度)とを達成しました。これにより、フレキシビリティとリアルタイム性とを両立するデバイスとして、DAPDNA-IMXは富士ゼロックスのカラー複合機に搭載され、量産開始となりました。
【DAPDNA-IMXダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサについて】
DAPDNA-IMXは、高性能RISCコアであるDAPを2個と、画像処理に適した955個の専用演算器(PE)の2次元マトリックスからなる並列パイプラインプロセッサDNAとで構成される、マルチコア・プロセッサです。アプリケーションに応じて最適なハードウェア回路をオンデマンドで構成でき、システム構築時だけでなくシステムの動作中にも、アプリケーションに合わせて瞬時に再構成することが可能です。
DAPDNA-IMXは、画像処理に最適なダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサです。特にオフィス市場向けカラー複合機に対し競争力のある画像処理プラットフォームとするため、アプリケーション、実装、製造の視点からハードウェアアーキテクチャを追求してきただけでなく、コンパイラや配置配線ツールなどの開発環境も含めた総合的な視点で最適化を行っています。
【今後の取り組み】
アイピーフレックスは今後も、カラー複合機市場に代表されるような、高度かつ高速な処理性能を求められる画像処理ソリューションの核として、DAPDNA-IMXを幅広く展開していく予定です。
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
(注1)DAPDNA:Digital Application Processor / Distributed Network Architecture
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