グリーンITへの道のりを包括的に支援するNEC
NEC REAL IT COOL PROJECT NECでは、新たなITプラットフォームビジョン「REALITPLATFORM」を策定。製品開発指針を定め、その実現のための革新的なテクノロジーを継続的に開発していきます。 |
NEC IT、で、エコ NECは、ITソリューションの提供、技術や素材・製品の開発、製品のライフサイクルを通じて環境負荷の低減に貢献していきます。 |
第2回 局所冷却に注目。NEC製品とAPC製品の組合せがユーザにもたらすメリットは何か? |
グリーンITの考え方
〜 環境対応へのCxOの3つの視点 〜
「グリーンITと一言でいっても、CEOやCFO、CIOなどそれぞれの視点によって抱えている課題も違えば、グリーンIT対策が必要な理由も違います。NECでは様々な視点にあわせた
製品やソリューションを提供することで解決していきたいと考えています」
と、 日本電気
株式会社(NEC)の、 ITプラットフォーム販売推進本部 REAL IT COOL推進センターの、
センター長である泓 宏優氏は話す。では、それぞれの視点にあわせた課題、
グリーンIT対策の必要性を考えてみよう。
- CEOの視点:地球環境・CSR(企業の社会的責任)
- 環境対策に積極的に取り組む姿勢は企業評価を高めると同時に、CSRの観点からも無視できない。経営トップのグリーンITは、企業市民としての姿勢に現れている。
- CFOの視点:ランニングコスト
- 企業の情報量は年々増加しており、その情報を処理するIT機器も増加の一途をたどっている。稼動のための電力や冷却にかかる
コスト負担も増大し、財務面からもグリーンITに注目されている。
NEC REAL IT COOL PROJECT NECでは、新たなITプラットフォームビジョン「REALITPLATFORM」を策定。製品開発指針を定め、その実現のための革新的なテクノロジーを継続的に開発していきます。 |
NEC IT、で、エコ NECは、ITソリューションの提供、技術や素材・製品の開発、製品のライフサイクルを通じて環境負荷の低減に貢献していきます。 |
第2回 局所冷却に注目。NEC製品とAPC製品の組合せがユーザにもたらすメリットは何か? |
グリーンITの第一歩は「見える化」から
なぜグリーンITを実現することが、経営、財務、情報システムの3つの観点からそれぞれの問題を解決できるのだろうか。
日本電気株式会社(NEC) ITプラットフォーム販売推進本部 REAL IT COOL推進センター センター長 泓 宏優氏 |
例えば、省電力なハードウェアの採用は発熱や電力消費を抑えることができ、財務部門の課題における電力や冷却コスト増大への解決に、更に
情報システム部門が課題としている熱の問題の
解決にも貢献する。またデータセンター内の、
エアフローを改善して空調環境を効率化することで
余分な冷却コストの削減や、電源設備運用コスト
削減が可能になる。このようにして、
電力消費が低減すればCO2削減につながるため、
企業の環境への貢献が実現できる。
では何から取り組めばいいのか。「実際、何から
グリーンITに取り組めばいいのか分からないという
お客様が多くいらっしゃいます」と泓氏は言う。
NEC REAL IT COOL PROJECT NECでは、新たなITプラットフォームビジョン「REALITPLATFORM」を策定。製品開発指針を定め、その実現のための革新的なテクノロジーを継続的に開発していきます。 |
NEC IT、で、エコ NECは、ITソリューションの提供、技術や素材・製品の開発、製品のライフサイクルを通じて環境負荷の低減に貢献していきます。 |
第2回 局所冷却に注目。NEC製品とAPC製品の組合せがユーザにもたらすメリットは何か? |
「見える化」の次は、目標設定とグリーンIT具現化
現在の状況の見える化ができたら、将来的なデータ量の予測と合わせ、何年間かけて
どれくらい電力消費を下げるかといった数値目標を設定する。
例えばハードウェアについては、導入計画とあわせて、省電力サーバや、ストレージを
導入することで段階的な目標設定が可能となる。
また、増えすぎたサーバを統合してサーバ台数を物理的に削減したり、仮想化を
導入することで最適なリソース配分を実現するなど、運用面からも省電力に取り組むことも
可能となる。「グリーンITは、今すぐできる対策と、IT機器やシステムのライフサイクルに
あわせた、中長期的な対策の両面から取り組むことによって効果が期待できると
考えています。」と泓氏。
NECでは、いますぐできる対策として、ファシリティソリューションサービスとして環境改善ソリューションやセンサーソリューションなどを提供している。中長期的な対策に対しても、省電力プラットフォームやサーバ統合ソリューションなどを提供している。
NECのグリーンITへの取り組み
「REAL IT COOL PROJECT」
NECでは、2007年11月に、省電力を中心に、”環境配慮”を加速するために
「REAL IT COOL PROJECT」をスタート。「REAL IT COOL PROJECT」は、ハードウェア、
ソフトウェア、ファシリティ(設備)の3つが、グリーンITの3本柱としてユーザー企業のIT
環境の省電力化を支援。
お客様のITプラットフォームが消費する電力を2012年までに「50%削減」、
IT機器によるCO2排出量を累計で約91万トン削減することを目指したプロジェクトである。
前述した、ITのライフサイクルにあわせた対策に対してNECは、新省電力サーバの
「ECO CENTER」や、ブレードサーバの「SIGMABLADE」、「Express5800シリーズ」、
「NX7700iシリーズ」などに高効率電源などを採用することにより、大幅な電力消費の
削減が期待できるプラットフォーム製品を提案している。
NEC REAL IT COOL PROJECT NECでは、新たなITプラットフォームビジョン「REALITPLATFORM」を策定。製品開発指針を定め、その実現のための革新的なテクノロジーを継続的に開発していきます。 |
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グリーンIT実現のためのハードウェア
省電力サーバ ECO CENTER
特にECO CENTERは新しい発想に基づいて設計された省エネサーバ。
従来は、サーバ単体の”省エネ性能”を追求していたが、データセンターにおいては、
ラックに収納される点に着目し、「ラックまるごと」の最適化をコンセプトにしたのである。
こうして設計されたECO CENTERのラックは、「冷却効率」を考慮して設計された
専用タイプ。40Uのラック相当のキャビネットに64サーバをフル搭載した状態で、最高の
エネルギー効率を実現できるようになっている。ラック内の通風口が空気の流れを綿密に
シミュレートした上で配置されているのはもちろんのこと、接続ケーブルも背面に高密度
収納するなど冷却効率を上げている。
専用ラックによるメリットは冷却効率だけではない。従来のサーバラックが鉄製に対し、
ECO CENTERのラックはアルミ製。同じ64台のサーバを搭載させた1Uラックに比べて、
設置スペースで約50%、総重量で最大58%を削減することに成功している。なお、通常の
オフィスフロアにも問題なく設置できるため、導入にあたり「ファシリティへの追加投資」を
減らすことができる。
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達成するための仕組みづくり
〜 進化を続けるNECのグリーンIT 〜
NECの新技術では、さらなる電力消費の
削減を実現できるものが開発中だ。
例えばハードウェアの分野では
高圧(300V)直流タイプの電源が挙げられる。
従来のタイプ(交流200V)に比べ、電源設備・IT機器の消費電力を更に10%削減できる
というもので、今後ECO CENTERにも
採用される予定だ。
また、ファシリティとソフトウェアの分野では、データセンター内のホットスポット
(熱だまり)を自動的に解消するためのソリューションが2009年度に登場する。
現在は室内、機器の消費電力や温湿度を検出し分析が可能となるが、今後はサーバー
再配置の提案や、空調の自動制御が可能になる。
更に、データセンターの電源ソリューションを提供している、APC(※)の局所冷却装置と
組み合わせた「局所冷却ソリューション」も2008年7月10日に発表している。
※APC…American Power Conversion
グリーンITの実践は難しいことではない。しかし、幅広い分野について長期的な視野を
持つことが求められ、CEO、CFO、CIO/CTOそれぞれの目的意識や観点と、ミッションの共有が必要になる。
企業の経営課題の「包括的な解決が可能になる」グリーンITに取り組む企業にとって、
ハードウェア、ソフトウェア、ファシリティという3つの柱からなる包括的なソリューションを
備えるNECは、まさに最適なパートナーと言えるだろう。
泓氏はこのような観点で進めるグリーンITこそ、真に効果があると話す。
「グリーンITというのは、別に新しいことを迫られているわけではないのです。元々、
IT設備の更改は計画に基づいて行わなければいけないことですから。工夫することで、
どれだけグリーンに結びつけられるか。そう考えていただくのが一番でしょう。
NECにはお客様の長期的なグリーンITの施策をお手伝いする用意があるのです」
次回はサーバの発熱の問題に取り組むAPCとNECの協業について、より深く紹介しよう。(10月下旬公開予定)
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