ZDNet Japan AD Special - グローバル競争に金融不安、日本企業は何を考えるべき―インフォアが答える(後編)
特殊な機能が要求されるプロセス製造業に向けた新製品
従来の常識を覆し、常に新たな驚きを提供してきたインフォアが、今年特に注力したのはプロセス製造業向けソリューションの強化だ。「Infor Process Essentials」に向けた新たなソリューションとして、「Infor SCM Advanced Planner」と「Infor SCM Advanced Scheduler」を日本でも提供を開始した。
サプライチェーンの計画系において、受給バランスから製造ラインのスケジューリングをするプロセス製造業には、極めて特殊で高度な機能が要求される。この2製品はそのために投入された。
例えば、飲料メーカーにおいては、タンクの水に原料を投入し、さらに香料や甘味料を加えて多種多様な最終製品を生産する。投入する部品が一定で、完成品が計画通り変わることの少ない組み立て系とは全く異なるアプローチだ。
顧客の需要が動的に変化することから、容器に製品を充填するタイミングを基点に、どのタンクに、何の製品をどれだけ仕込むべきかを決め、その熟成時間からいつ原料を第一工程に投入すればいいのかという、下流から上流へ逆算した生産計画も必要となる。これらのスケジューリングは、左から右へ一定に流れる汎用の工程管理では不可能に近い。
日本市場では人を重視したソリューション戦略を
「『Advanced Planner』と『Advanced Scheduler』によって、それぞれのプロセスにおける生産計画とラインスケジュールに基づきながら、原料調達やパッケージ(充填)タイミングなどのバランスを最適化します。さらに需要を予測する『Infor SCM Demand Planning』を組み合わせることで、需要と供給をリアルタイムにバランスさせ、複雑な生産ラインを効率的に割り振ることが可能になるのです」と笹氏は説明する。
また、インフォアではこうした製品拡充の一方で、買収した製品を組み合わせてひとつのソリューションに仕立てる戦略を強化するため、熟練のプロダクト担当を業種別のコンサルタント部隊に再編し、顧客のシステム化要件やシステム化構想を支援していくという。
「お客様のペインや苦労、ビジネス上の問題点などを解決するのはやはり人であり、買収したプロダクトを無理に統合させないことによって、従来のプロダクト担当のコンサルタントが活かせることもまた重要なのです」(笹氏)
それこそが、既存顧客の契約更新率93%と、業界でもずば抜けた高さを誇るインフォアの底堅さを支えているのかもしれない。
なお、2009年2月6日に、東京コンファレンスセンター・品川にて「Inforum Japan 2009」が開催される。毎年、アメリカのラスベガスで数日間にわたって大規模に行われる同社のプライベートイベント「Inforum」がついに日本に上陸する。ERP、SCM、会計・業績管理システム等、業種に特化した各ソリューション紹介のほか、日本初登場の新製品やユーザー事例などの興味深い情報がこの1日に凝縮。世界3大業務アプリケーションベンダーのひとつとなったインフォアの神髄を知る貴重な機会となるだろう。
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