クリックテック・ジャパン 安部氏に訊く同社新製品「Qlik Sense」のポテンシャル

人間が考えるスピードでデータに対する試行錯誤を繰り返せるテクノロジ

 「QlikTechのBI製品はエンドユーザが"頭で考えるように分析する"環境を提供します。そのベースとなっているのは、連想技術 - 床下配線のようにつながった全明細データの統合基盤です」と安部氏は説明する。

 連想技術とは、QlikTechが特許をもつ、階層に縛られないデータ統合及び連結のテクノロジだ。どんなにデータが散在した状態にあっても、連想技術によって異なるデータソースを統合するとともに、データ内の重複を排除し、データ量を圧縮してメモリに展開する。一般的なデータベースの場合には重複したデータとして格納されるものも、連想技術では同じ項目には1つしかデータをもたない状態で集約される。データとデータはそれこそ床下配線のようにポインタで双方向に連結されており、このポインタをたどることで"人間が考えるスピード"での分析が可能になる。データどうしは連想技術(Associative Technology)によって関連付けられているので、すべてが検索キーになりうるのだ。

分析ダッシュボード分析ダッシュボード
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データモデル画面 データモデル画面
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 「当社(QlikTech)の製品では、上述の通り、データ統合が非常にやりやすい。このことはIT部門には朗報ではないでしょうか。全明細データを統合、ロード(取り込み)できれば、ビジネス部門のエンドユーザには分析用のアプリケーションだけを渡せばいい。そして、ユーザーは、アプリケーション上で、いろいろな分析画面をスクラップ&ビルド(作っては捨て、捨てては作り直す)できるわけだ。ビッグデータ時代だからこそ生のデータをもとにした、マッシュアップ技術と分析が求められます。誰かのために集計されたデータではなく、明細データどうしを有機的につなげた基盤であればいままで予想だにしなかった分析結果を得ることも可能になるでしょう。QlikTechの技術ではもってきたデータのつなぎ合わせをインメモリでの完全なフルアウター結合で実現します」(安部氏)

 連想技術というユニークなテクノロジをもとにした製品開発で、ビジネス部門のエンドユーザのためにより使いやすくしたBIツールとして、安部氏は「Qlik Sense(クリックセンス)」を紹介している。

 先にも触れたように、BIツールは「視覚効果」と「探索機能」の2つのパワーが合わさることで、ビジネスに活かす分析を導くことが可能になる。Qlik Senseはこの2つのすぐれた機能を備えた、分析レポートやダイナミックなダッシュボードを誰もが直感的に利用できるようにするセルフサービス型のBIツールだ。データの深い掘り下げや思わぬデータどうしの関連性など、連想技術によってデータからデータへとたどっていくことによって、これまで見つけられなかったビジネス上の解をすばやく発見することを可能にする。もちろんその背景には、統合されたビッグデータ基盤があってのことだ。

 Qlik SenseはクライアントPC向けの「Qlik Sense Desktop」であれば誰もが無償でダウンロードし、フル機能を利用することが可能だ。まずは手元にあるデータでそのビジュアライゼーションと探索機能に基づいた操作性に触れてみることで、セルフサービス型BIのもつ本物のBIの価値 - 頭で考えるのと同じ速さで行う分析の価値に気付くことができるだろう。

  「ビジネスにメリットをもたらす分析、そして洞察をより速く得るには、データを使った仮説検証のサイクルを速く回す必要があります。そのためにはIT部門とビジネス部門がともに課題に向かわなくてはならない。IT部門はビジネス部門のためのイネーブラーとして、よりよいデータプラットフォームを作り上げ、それを維持することに注力してほしいですね。たとえばオブジェクトライブラリをセキュアに集中管理し、データ利用にガバナンスを効かせる、データ分析をより正確かつ高速に実現するためのアプリケーションを開発する、といったことはIT部門でなければできないことです。こうしたIT部門に求められる条件もQlik Senseなら実現できます」(安部氏)

 IT部門はこれまで、データ利用に関してはユーザになかなかデータを渡さない(渡せない)ゲートキーパー(門番)的な要素が強かったといえる。だが統合されたデータ環境をバックにもてるのなら、ショップの店員が棚に商品を並べるように、データ分析のためのアプリケーションをずらりと揃えて、エンドユーザに選んでもらうようなスタイルにシフトしたほうが、効率は高いはずだ。ビジネスにメリットをもたらす分析とは、IT部門とビジネス部門がともに同じ方向を向きながら、それぞれの役割を高いレベルで果たしていくことで実現する。Qlik Senseは間違いなく両方にそのパワーを与えてくれるだろう。

提供:クリックテック・ジャパン株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年10月31日
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