企業が「VMware AirWatch」に決めた瞬間 BYODを目指すIT担当者が出した結論

課題-2浮上するBYODニーズ

「VMware AirWatch」が有力候補に

 総務部長B氏の要請を受けた直後、IT課長A氏は営業本部長Z氏からもある要望を受けた。それは、会社支給のスマホ/タブレットを「BYOD」に切り替えられないかというものだ。

 理由は、会社支給と個人利用のスマホ/タブレットを持ち歩くのは、「営業担当者にとって煩わしさがあり、スマホ/タブレットの紛失リスクも高まるのではないか」というものだ。

 その点は、A氏も同感だった。そこで同氏は、総務部長に対する提案をBYODへの移行も視野に入れたものへとし、総務部長とのミーティングに臨むことにした。そして当日を迎える。


IT課長A氏

「部長、ご提案の前にお話ししておくことが……」


総務部長B氏

「ああ、BYODの件だね。Z本部長から聞いたよ。いいとは思うが、個人のデバイスを業務に使わせると会社のデータが漏えいするリスクが高まるのではないか」


IT課長A氏

「その辺りのリスクも勘案して、将来的なBYOD実現のための要件を簡単にまとめてみたので見てください」

  1. モバイルデバイス(スマホ/タブレット)上で、業務に必要なアプリケーション(アプリ)はすべて使えるようにする。
  2. ただし、モバイルデバイスに業務データは残さない、コピーもさせない、私用メールサービスでの送信やソーシャルメディアへの投稿も強制的に阻止する
  3. すべての業務アプリへのアクセス権限は、IT部門で集中管理/コントロール。モバイルデバイスの紛失・置き忘れ・盗難時には即座にアクセスを止める
  4. 基本的なMDMの機能は実現する

総務部長B氏

「なるほど。これなら会社のデータは守れそうだ。ただ、仕組みを作るのが難しそうだが、適した製品の候補は見つけられたのかな?」


IT課長A氏

「ええ、知り合いの会社でBYODを推進していて、そのIT担当者から、いい製品を紹介してもらえたんです。『VMware AirWatch』です」


総務部長B氏

「それは、どんな製品なのだろうか」


IT課長A氏

「単純に言えば、モバイルデバイス上に会社の業務専用のワークスペースを仮想的に作り上げ、個人利用のデバイスから切り離す仕組みです。社用のアプリは、すべて業務専用のワークスペースで動作し、業務データはデバイスには残りません。また、そのワークスペースを飛び越えて、業務データをモバイルデバイスの他のスペースにコピーしたり、保存したりすることもできませんし、業務データファイルを私用のメールアプリで使うのも防げるようにもなっているようです」


IT課長A氏

「加えて、VMware AirWatchは、AndroidやiOS、BlackBerry、Chrome、Mac OS X、Windows 10などの主要OSに対応しているようで、その点でも、BYODの実現には適していますね」


総務部長B氏

「なるほど、Windows 10にも対応しているのか。とするとモバイルPCでも同じ環境が作れるということだな」


IT課長A氏

「そうなんです。今回の件もあって、一部の営業担当者に携帯させているモバイルPCのセキュリティもいずれ徹底させたいと考えていたので、VMware AirWatchはそれにも使えそうです。社用のモバイルPCにはデータの暗号化をかけていますが、会社のデータを置かなくて済むならそれに越したことはないですから」


総務部長B氏

「それほど言うなら、実物を見せてもらえないだろうか」


IT課長A氏

「実は、先ほど話したIT担当者にVMware AirWatchを扱うベンダーを紹介してもらっていたんです。その業者が来週デモに来ますが、ご一緒しませんか」


総務部長B氏

「ぜひ見てみたいな。Z本部長にも同席してもらおう」

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