エンハンスドモード

用語の解説

エンハンスドモードとは

(エンハンスドモード)

 従来のWindows Ver.3.0、Windows Ver.3.1の実行モードの1つ。

これらのWindowsでは、システムに搭載されたCPUが286か、386かで実行モードをスタンダードモード、エンハンスドモードに切り替えるようになっていた。

 エンハンスドモードの特徴の1つは、セグメンテーション機構に加えて、386以上のプロセッサが提供するページング機構を用いた仮想メモリが利用できたことである。 ページングを使うと、Windowsアプリケーションはもとより、Windowsシステム自体も、物理メモリとスワップファイルとを合計した領域を大きなメモリ空間と見立ててアクセスできるようになる。 そしてメモリからスワップファイルへの書き出し(スワップアウト)やスワップファイルからメモリへの読み込み(スワップイン)では、プロテクトモードからディスクを直接アクセスできる高速な32bitディスクアクセスが利用可能になっていた。

 エンハンスドモードの第2の特徴は、CPUの仮想8086モードを使って、ウィンドウの1つとしてDOS互換環境を実行し、かつこれらを同時に複数実行できたことである。 このときDOSアプリケーションはプリエンプティブなマルチタスクで実行されており、バックグラウンド側のDOSアプリケーションもプログラムの処理を継続できた(スタンダードモードでは、バックグラウンドのDOS環境は完全に停止するようになっていた)。

 最新のWindows 95では、386以上のCPUを搭載するシステムだけが対象になり(286は除外された)、同時にこれらの実行モードも廃止された。

用語解説出典   powered by. アスキーデジタル用語辞典

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