Xandros社がOSDLに参加し、デスクトップLinuxの採用を加速

LinuxがWindowsに替わり、より多くのデスクトップに搭載される

Open Source Development Labs

2006-08-14 10:00

エンタープライズ・コンピューティングにおいてLinuxの採用加速に取り組むグローバルコンソーシアム米オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(以下 OSDL)と、Windowsデスクトップおよびサーバの代替として使いやすいLinuxを提供するリーディングベンダであるXandros社は、Xandros社がOSDLに参加することを発表いたします。
Xandros社は、OSDLのDTLワーキンググループに参加し、特に、標準に基づくユーザビリティと統一性を推進することを中心に活動していきます。

調査会社のIDCは、デスクトップのLinuxは、今後2年ほどで2008年までには年間売上高で100億ドルに成長すると予測しています。そして、いくつかの事実がこの結論を裏付けています。
たとえば、OSDLデスクトップアーキテクトが推進している有名なPortland Projectは、デスクトップ環境が何であるかにかかわらずにアプリケーションを簡単に移植するようになることを望むISV各社向けに、一連の共通のインタフェースセットを開発するのに重要な役割を果たしています。
また、POS端末やKIOSK端末用のテクノロジの選択肢としてLinuxが検討されることが多くなり、デスクトップアプリケーションの共通性が非常に重要なコンシューマ市場、教育市場などを含み。エンタープライズ市場以外でもLinuxへの要求が高まってきています。

OSDLのCEOであるStuart Cohenは次のようにコメントしています。
「デスクトップLinuxは依然としてまだ解決しなければならない問題がありますが、市場の関心も高まり、市場機会も拡大の勢いを増しています。XandrosがデスクトップLinuxに対する要求や市場機会に関する新たな見識を提供してくれることで、今後、Linuxの採用がさらに増加し、特に米国以外の国において、Linuxベンダのビジネス拡大につながるでしょう。」

XandrosのCEOであるAndreas Typaldosは次のようにコメントしています。
「Xandrosは、OSDLに参加し、デスクトップLinuxの今後のために共通基盤を実現しようとする
業界全体の活動に参加することを誇りに思います。デスクトップLinuxは、過去数年間、目覚しく進展を遂げてきました。そして、Windows Vistaの登場によって、一般消費者、企業ユーザ、ならびに政府機関や教育機関によるLinuxが代替OSとして有効であるとの認識が強くなり、世界に広がっています。デスクトップLinuxが広く採用されるようになったことで、特に成長著しいさまざまな市場で新しいチャンスを模索するハードウェア/ソフトウェアベンダにより、業界標準への要求が高まってきました。当社は、デスクトップLinuxの機能を向上させ、さらに深く浸透させるために、是非、当社ならではの専門知識をパートナ企業と共有して協業したいと考えています。」

XandrosのSoftware Development担当バイスプレジデントであるMing Poonは次のようにコメントしています。
「当社は、2002年に最初のXandros Desktopを発表して以来、ハードウェアベンダのLinuxサポートが劇的に変化してきており、今では、何社かがLinuxの稼働検証のために発表前のハードウェアを当社に送ってくれます。この変化は、Linuxコミュニティに業界として注力する分野を示してきたOSDLのリーダーシップに負うところが大きく、ハードウェアベンダ、ソフトウェアベンダの両方に対して中立的な支援をさらに充実させるためにOSDLに参加できたことは大変喜ばしいことです。」

OSDLの業界全体を巻き込んだ取り組みは、Linuxエコシステムへの参加者に、課題を明確にして全体的なソリューションを実行するための議論の場所を提供しています。OSDLは、その取り組みでこれまでに大きな成果を挙げており、デスクトップLinux(DTL)、キャリアグレードLinux(CGL)、モバイルLinux(MLI)、およびデータセンタLinux(DCL)の4つのテクニカルワーキンググループを運営しています。
また、OSDLは、「Patent Commons Project」や米国特許商標局(USPTO:United States Patent and Trademark Office)、Open Source as Prior Art (OSAPA)など、法的な取り組みも支援しています。

今年の夏、Xandrosは、ホームユーザやマルチメディアユーザを対象として、新しいコンシューマデスクトップ製品ラインを発表しました。これは、デジタルホームライフスタイルの領域に、楽曲管理、ワイアレスネットワーク、写真画像管理、IP電話、DVD作成、iPod対応などを提供するものです。
この新しい「Xandros Desktop Home Editions」は、Debian GNU/Linuxベースで、世界中のサードパーティがサポートできるように最新のLinux Standards Based 3.1 (LSB 3.1)デスクトップ仕様に準拠しています。

用語解説

■Xandrosについて

(リンク »)
Xandros, Inc.は、Windowsの代替となる使いやすいLinuxのリーディングベンダで、2001年に設立され、ニューヨーク本社のほか、フランクフルト(独)、ムンバイ(インド)にオフィスがあり、オタワ(カナダ)に研究・開発拠点があります。同社の製品はDebianベースで、
スタンドアロンユーザのデスクトップから、エンド・ツー・エンドのエンタープライズデスクトップやサーバまで幅広く、また、ワークフローの自動化や一元化、遠隔管理などを特長とする管理ソリューションを提供しています。Xandrosは、既存のスキルセットを利用して、マイクロソフトのWindowsプログラムやネットワークとのシームレスな互換性を提供する低コストでグラフィカルなオペレーティングシステムを開発したパイオニアです。


■OSDLについて
(リンク ») (英語) (リンク ») (日本語)
OSDL(Open Source Development Labs)は、Linux開発者であるLinus Torvaldsが所属しており、Linuxの成長とエンタープライズでのLinux採用を促進することを目的としています。2000年にCA、富士通、日立、HP、IBM、インテルならびにNECにより設立され、LinuxユーザならびにIT業界のリーダー企業から成るグローバルなコンソーシアムにサポートされたNPO(非営利団体)です。OSDLは、通信、エンタープライズデータセンタおよび企業のデスクトップなどで利用されるLinuxに関する業界全体にわたる取り組みを支援しています。

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