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通常、監視対象項目の閾値は運用設計の中でサービスレベルやプロセス単位で決定していく必要がある。デルのハードウェアは、Operations ManagerにOpenManage管理パックを導入することで、シャーシ内の温度やディスク容量の監視などを始め、さまざまなハードウェア監視が簡単に始められる。このようにOperations Managerと組み合わせることで、管理がよりシンプル化できるという。その機能について、同社ソリューション・サービス本部 コンサルティング第2部のテクニカル・コンサルタントである田中里織氏(ITサービスマネージメント・ファンデーション)は次のように説明する。
「Operations Managerで提供されている組織ナレッジがOpenManageでも用意されているため、障害発生時の対応が迅速に行えます。ハードウェアのエラーが発生した場合には、Operations ManagerからDell サポート窓口に自動でメールを送信する運用も行えますので、運用管理者の手間を省くこともでき、運用負荷のさらなる軽減と素早い対応という点でもメリットがあります」(田中氏)
なお、Operations Managerは、Windows Server上で稼働するソフトウェアだが、LinuxのSyslog監視やSNMP監視もOperations Managerで統合監視ができる。田中氏によると、MIBをOperations Manager上に読み込ませ、SNMP監視をすることでPowerEdgeサーバだけではなく、管理パックの提供されないDell PowerConnect(イーサーネットスイッチ)やDell PowerVault(テープバックアップ装置)などの機器についても監視が可能だ。
オペレータコンソールからのDRAC接続で、サーバへリモート接続ができる。
※画像をクリックすると拡大します。
デルによると、Operations Managerに対応したサードパーティ製管理パックの提供は、実は同社が世界初であるとのことだ。現在は、さらなる機能向上を目指して、Dell Management Packの新バージョン開発に取り組んでいる。
「Operations ManagerにDell Management Packを組み込んで利用することの最大のメリットは、PowerEdgeサーバだけでなく、Dell|EMCブランドのストレージ製品についても一元的に監視できるという点です。このため、障害発生時のサポートにも素早い対処ができるわけです」(菅原氏)
「デルはOpenManageを無償提供していますが、中には利用していないお客様もいらっしゃいます。ソフトウェアやネットワークを監視していても、ハードウェアは監視していないのです。統合管理を実現するOperations Managerをきっかけに、ハードウェアの監視も組み合わせて行っていただければと思います」(田中氏)
このようにデルでは、監視の効率化による、IT資産管理のシンプル化を実現している。あらゆる監視項目を徹底的に一元管理することで、IT管理者が「管理やメンテナンスばかり」の業務から解放され、より創造的なミッションに取り組めるよう支援している。
後編となる次回は、「Microsoft System Center Configuration Manager 2007」とOpenManageによるVista Migrationのソリューションを解説しよう。IT管理の改善につながる、大きなヒントが見つかるはずだ。(次回公開は6月3日(火)予定)