ニューノーマル時代、製造業が取り組むべき変革

　景気の先行きはいまだ不透明。製造業企業には、とくに厳しいビジネス環境が続いています。多くの企業においては、この難局を乗り越えるべくさまざまな努力を行い、無駄を省きコスト削減に努めています。しかしながら、いつまでもコスト削減が続けられるものではありません。新たな時代を迎え、さらに成長するために。いま、次なるビジネスモデルを構築するチャレンジが求められています。

　まさに転換期を迎えている製造業企業では、あらためて自社の強みを見つめ直し、それを核に成長戦略を描き実践しなければなりません。コスト削減のためだけに海外生産するのではなく、グローバルな市場、グローバルなリソースをいかに活用し、今後どのようなビジネスを展開するかを考えるべきです。さらに、不確定な時代だからこそ、さまざまな情報を駆使し活用して未来を予測し、企業自ら迅速かつ柔軟に変化させる必要もあります。

　この厳しい状況にあってもチャレンジを続け、変革を起こし成長している製造業がぞくぞくと出てきています。ここでは、とある架空企業の戦略シナリオをご紹介しつつ、実際に改革に取り組まれているお客様の事例やその方法を提供します。

　中堅の電子部品メーカー、オラクル電子工業は成長への新しい事業に「太陽光発電」を選択した。しかし、成功のためにはこれまで経験のしたことがないまったく新しい戦略とオペレーションが必要だ。無謀と思われる新規事業の計画に苦悩する幹部の前に、謎のコンサルタントが現れ…はたして、彼らの決断はどのようなものになったのだろうか。