ZDNet Japan Ad special

webセキュリティ特集

 

Webからの脅威に対してリアルタイムで防御するIronPort Sシリーズ

階層化された防御機構を持つマルウェア対策

 これまでのアンチウイルス手法の大半は、クライアントPCからの接続要求に返されるコンテンツに対してセキュリティを掛ける仕組みだ。しかし、アイアンポートが提案するマルウェア対策は、クライアントPCがWebサイトへ向けて接続要求を行った時点から始まっていることに注目してほしい。

 この接続要求に対するセキュリティには「SenderBase」と「Web Reputation Filter」のテクノロジーが使われている。

 SenderBaseはアイアンポートが運営する監視ネットワークで、メールとWebのトラフィックを一元的にモニタリングしている。WebサイトのURLは50以上のパラメータを用いて分析され、格付け情報がスコアとして生成される。スコアの悪いURLはマルウェア感染のリスクが高いことを意味する。Web Reputation FilterはSenderBaseが提供するスコアを利用したマルウェア対策で、接続先URLのスコアに応じて、接続を遮断したり、オブジェクトの詳細な解析をおこなうといった処理が可能となる。

IronPort Sシリーズの防御機構イメージ
IronPort Sシリーズの防御機構イメージ

出現する脅威に対し、リアルタイムな対応が必要

 Web Reputation Filterの機能はURLフィルタと混同されることがあるが、両者ではリアルタイム性が大きく異なる。SenderBaseでのスコア生成のプロセスは完全に自動化されており、Web Reputation Filterは高いリアルタイム性を提供している。

 マリシャスコードを含むサイトは短命で、最も短いものだと1時間で閉鎖されるケースもある。そのため、一般的なURLフィルタの更新のタイミングでは対応が間に合わず感染を回避できない事もある。短命な悪質サイトが増加していく上で、今後ますますリアルタイム性を持つセキュリティが重要となる。

 では、今後のセキュリティにURLフィルタは必要ないのだろうか? この問いかけに対し「URLフィルタを否定するわけではありません。Web Reputation FilterではWebサイトをカテゴリに分けてコントロールする機能は持っていないのです。要は相互に補完しあうことが重要なポイントとなります」と角氏は解説する。

メールセキュリティで活用されている電子メール監視サービス(SenderBase)の膨大な情報をWebセキュリティでも利用
Eメールレピュテーションで培ったKnow Howを生かし、Webサイトの格付け情報の提供を開始
IronPort Web Reputation FilterによるWebアクセス制御はユーザー自身でコントロールが可能
IronPort Web Reputation FilterによるWebアクセス制御はユーザー自身でコントロールが可能

複数の解析エンジンを搭載

 IronPort Sシリーズには、ウイルスやワームなどに強いマカフィー社と、スパイウェアやマルウェアを得意とするウェブルート社のエンジンが搭載されている。

 「この両社のエンジンは並列して動作させますが、スキャン対象となるオブジェクトのベクタリングなど重複する処理はDVS Engineによって一元的に実施されます。これによりSシリーズでは、セキュリティツールの多重化で問題となっていたスキャン時の遅延に対する課題をクリアしています。スキャンに要する時間も短くなり、通信品質も向上します」と角氏。今後はさらにエンジンを増やしてゆく予定もあるとのこと。並列化による高効率性は、他社との大きな差別化ポイントになるだろう。

複数の解析エンジンの特長を活かして並列で動作させる。これにより、効率の良いスキャニングが可能となる
複数の解析エンジンの特長を活かして並列で動作させる。これにより、効率の良いスキャニングが可能となる

すべてのポートを監視するL4TM(Layer 4 Traffic Monitor)

 IronPort Sシリーズは、クライアントPCのマルウェア感染を防止するだけでなく、万一感染してしまった場合に働く保護機能も提供している。「マルウェアはPCに感染させしたとしても攻撃者がそれをコントロールしなければなりません。要するにマルウェアとセンターの通信を遮断してしまえば問題は起きないのです」と角氏は語る。これにはL4TM(Layer 4 Traffic Monitor)が利用され、マルウェアが攻撃者のセンターへ通信を試みる状態を監視、それをリアルタイムに検知しブロックすることが可能となっている。

L4TMはスパイウェアやマルウェアが感染先のPCから入手した情報をセンターに持ち帰ることをリアルタイムに防御する機能だ
L4TMはスパイウェアやマルウェアが感染先のPCから入手した情報をセンターに持ち帰ることをリアルタイムに防御する機能だ
次ページ:運用管理の負担を軽減する各種機能をみてみよう。>>
« 前へ 次へ »
キーショートカット:  b - 前のページ n - 次のページ
ページリンク
ホワイトペーパー
IronPort Sシリーズ Web セキュリティ アプライアンス
IronPort Sシリーズは、ウイルス、スパイウェアなど、Webアクセスを介した脅威からユーザを保護するWebセキュリティゲートウェイです。
Webからの脅威を考える スパイウェア、マルウェア対策
〜高度化する脅威にどのように立ち向かえば良いか〜アイアンポートシステムズ株式会社においては、複雑化する脅威に対して新たにWebの領域にも独自のセキュリティ対策アプライアンスを投入し、これに対応しています。
サイト紹介
アイアンポートシステムズ株式会社オフィシャルサイト
シスコシステムズの一事業部門として新たな一歩を踏み始めたアイアンポートシステムズは、包括的なメール・Webセキュリティを提供し、スパム対策、ウイルス対策、マルウェア対策、メール暗号化、情報漏洩などに対して独自の技術を駆使し、常に最高のソリューションを 皆様に提供しています。
webセキュリティ特集
特集インデックス
セキュアコンピューティングジャパン株式会社
Web2.0の脅威に晒されている環境で重要なプロアクティブ・セキュリティとコンプライアンス。Secure Webがプロアクティブなセキュリティを実現する。
アイアンポートシステムズ株式会社
Webからの脅威に対してリアルタイムで防御するIronPort Sシリーズ