世界中が深刻な経済情勢に苦しむ中、企業の多くが仮想化技術に注目している。その理由は、ITリソースの高効率利用、コスト削減、俊敏性向上、偏在するITリソース負荷軽減が実現できるからだが、実はそこには高いリスクもひそんでいた…。
世界同時不況で注目集まる仮想化技術
世界同時不況を契機に、企業の多くが仮想化技術、特にサーバ仮想化に注目している。これは、コンピュータリソースの物理的特性を、ユーザやアプリケーション、OSなどから隠蔽する方法だ。物理的には1台のコンピュータシステムでありながら、それを複数の物理リソースに見せかけたり、その逆に、実際には分散した物理リソースでありながら、1台の論理リソースに見せかけたりといったことが可能だ。この技術を利用することによって、従来は実現するシステムごとに考えなければならなかったインフラ設計や運用を簡素化させたり、ITリソースの利用率を最適化させることができる。
実際、システムごとに物理リソースを用意するのは効率が悪かった。そのたびにハードウェアを調達する必要があり、時間とコストがかかる。また、そのサイジングについても、ピーク時利用をカバーするため、どうしてもオーバースペックになりがちだった。さらに、物理リソースにソフトウェアをセットアップするたびにコストと工数が発生していた。
その点、仮想化技術を用いれば、システム構築においてハードウェア調達は必須事項ではなくなる。あらかじめ用意した物理リソースに対して、必要なときに必要な論理ボリュームを割り当てればそれですむ。システム拡張が必要になったら、そのときにあらためて領域を足せばよいのだ。搭載するソフトウェアもあらかじめひとそろいのセットとして用意しておけば、それをコピーしていくだけだから基本的に社内スタッフだけで対応できる。結果的に、ITリソースの高効率利用、コスト削減、俊敏性向上、偏在するITリソース負荷軽減をすべて実現できるというのであるから、注目が集まるのも当然だ。
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提供:日本CA株式会社
[PR]企画・制作 シーネットネットワークスジャパン株式会社 営業グループ marketing@japan.cnet.com
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