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もう一つ、SCCM 2007の主要機能と言えるのが、ソフトウェアの配布機能である。この機能を使えば、スケジュール設定をしてクライアントにソフトウェアを配布し、インストールすることが可能。クライアントPCのユーザー自身が任意にインストールできるのはもちろん、管理者権限を利用して強制的に配布する機能もある。また、Windows Server Update Services(WSUS)3.0との統合によって更新プログラムの配布も可能であり、統一されたクライアントのセキュリティ強化が可能となる。
「SCCM 2007は、Wake On LANに対応しているので、業務時間外でシャットダウンしているクライアントPCをネットワーク経由で起動し、ソフトウェアの配布処理を実施することができます。また、デルとしての最大の訴求ポイントとなるのが、間もなく(2008年内を予定)登場する、Inventory Tool for Dell Updates(ITDU)です。ITDUを利用すれば、デル製コンピュータのBIOSやファームウェア、各種ドライバをWindows Updateと同じ感覚で更新することができます」と、同部でテクニカルコンサルタントを勤める田中里織氏は解説する。
さらに、SCCM 2007はOSイメージの展開機能を標準搭載しており、ベアボーンPCなど管理対象外PCへの展開シナリオや、展開プロセスを自動化できるタスクシーケンサと呼ばれる機能もある。
「タスクシーケンサは、OS展開に必要な実行ステップの定義を作成することでOS展開のプロセスを自動化できる機能です。タスクシーケンサによって、ライセンスの入力からドメインへの参加、ソフトウェアのインストールといったOS展開に必要な一連の処理が自動化されます。また、ユーザー状態移行ツール(USMT)との連携も可能なので、PCリプレースの際のユーザデータバックアップ、OS展開、ユーザデータリストアといった一連の処理の自動化も可能です。この機能を使えば、クライアントPCに管理者が一切触れることないゼロタッチ、またはゼロタッチに近い状態で、セットアップが完了します」(金野氏)
ソフトウェア配布の作業が非常に楽になるこれらの機能によって、情報システム部門の業務は一層楽になるだろう。
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SCCM 2007のデプロイ機能を利用することで、デルが進めようと注力しているのが、Windows Vistaへの移行ソリューション(Vista マイグレーション・ソリューション)だ。
「デルは、Vista への移行をひとつのソリューションとして提供していますが、その中心となるのがSCCM 2007によるOSの展開です。もちろん、展開後のクライアント管理もSCCM 2007が担うことになります。また、Windows Vista用に強化されたWindows Server 2008 Active Directoryのグループポリシーを利用することによって、組織内のクライアントPCをきめ細かく集中管理できます」(金野氏)
デルでは、インフラストラクチャ・コンサルティング・サービス(ICS)が中心となってVista Migrationの設計、実装などを担当し、実際のイメージ作成や展開をデル・マネージド・サービス(DMS)が担当するなど、一貫して対応する体制も用意している。
このようにデルは、包括的なソリューションとして、企業のIT環境の効率化やシンプル化を支援するサービスを展開している。ITのシンプル化は、情報システム部の人的・時間的リソースを限りなく効率化することにつながる。情報システム部のスタッフは、かくして真に企業へと貢献できる創造的な取り組みに挑めるわけだ。
デルの現行ユーザーはもちろん、クライアントPCがマルチベンダーの環境であっても、クライアントPCのVista Migrationを検討しているのなら、デルに相談してみるとよいだろう。混沌とした企業のITをシンプル化する、『解』へと導いてくれるだろう。
デルが提供するVista Migration ソリューションの概要。SoftGridを利用するアプリケーションの仮想化から、OSの展開、クライアントのキッティングまでを包括的に行えるのがコノサービスの特長だ。
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