「ままごと」から脱却するには--著名投資家コスラ氏が考えるクリーンテクノロジ

有名な投資家であるV・コスラ氏は、クリーンテクノロジの最も熱心な支持者の1人である。そんな同氏の最近の講演を元にして、技術の飛躍的な進歩に支えられた大胆なクリーンテクノロジ構想について考えてみよう。

文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:川村インターナショナル  2008年10月21日 20時05分

藻類に注目

 技術の飛躍的な進歩を実現するには、起業家は、最も拡張する可能性のあるソリューションに注目して、できるだけ多く「打席につく」もしくは「シュートする」必要があるとKhosla氏は考えている。

 Khosla Venturesは、40社以上のクリーンテクノロジ企業に投資している。そういった企業の中には、次世代合成燃料やセルロース系エタノールのほか、太陽熱、建築材、照明、水、エネルギー効率に取り組む企業などがある。

 最近設立されたクリーンテクノロジ企業の動きを見ると、全体として現在の化石燃料産業に大きな変化が起こる可能性があることがわかる。

 「急進的で信じがたいことがたくさん起きている。1つ1つは実現しそうになくても、全部まとまると実現の可能性はかなり高くなる。それが解決へのカギだ」(Khosla氏)

 数十年にわたって中小企業に投資してきたKhosla氏は、技術の変化のスピードが甘く見積もられたために、携帯電話などの技術の採用に関する予想の多くが外れていると語った。「今日は想像もできなかったものが、明日にはごく当たり前の常識となる」

 同氏が期待を寄せるバイオ燃料には、藻を原料とするものもある。農地を取り合うことなく増やせる可能性がある、と支持者は言う。Khosla氏は、10月に開催される2008 Algae Biomass Summitで基調講演を行う予定だ。しかし、競争力のある技術とはまだ思えないため、藻バイオ燃料企業にはまだ投資していない、と語る。

 そのような企業は現在主流となっている業界にいるのだから、グリーンテクノロジやクリーンテクノロジではなく「メインテクノロジ」企業と呼ぶべきだ。「これらは主流市場だ。クリーンであっても、その末端にいては意味がない」

 世界の主要エネルギー源である石油と石炭に代わる燃料についてのKhosla氏の見解は、BPのチーフサイエンテストであり、同じく22日にMITでエネルギーの研究者を前に講演したSteven Koonin氏のものとは対照的だ。

 Koonin氏は、ある程度劇的な変化がない限り、今後30年間、化石燃料が世界のエネルギーの80%を占めると予想している。

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http://japan.zdnet.com/extra/green-enterprise/green-tech/story/0,3800089562,20381603,00.htm
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