ZDNet Japan AD Special - グローバル競争に金融不安、日本企業は何を考えるべき―インフォアが答える(後編)
すべての企業が変革に直面せざるを得なくなっている。たとえば、従来であれば「小売り」という業態に分類されていたスーパーマーケットも今や、プライベートブランドを展開し、製造から流通までを手がけている。こうした変革が起きたとき、ITはどう答えることができるのか? 展開が素早くできることはもちろん、細かいところまで手が届くITが求められる。アプリケーションベンダーであるインフォアはこうした課題にいかにアプローチしているのか。
業種対応ではなく業種特化で差別化するインフォア
インダストリーソリューション・ビジネスコンサルティング本部
執行役員 本部長
笹俊文氏
インフォアの強みを簡単に言い表すならば、組立製造業、プロセス製造業、流通小売業、サービス業、金融保険業といった業種に精通し、それぞれの産業に特有のビジネスプロセスやコンプライアンス要件、業界特有の慣習や課題に熟知しているということ。買収によって業種に深く特化した製品群を拡充し、それら全てに実現可能なSOA(サービス指向アーキテクチャ)を組み込むことで実装と連携を容易にし、さらに熟練したコンサルタントによってグローバルにサポートできるところにある。重要なのは、単なる業種対応ではなく"業種特化"に踏み込んでいる点だ。これが、他の業務アプリケーションベンダーと決定的な違いとなって表れている。
「さらにインフォアがもたらす価値を説明させていただくなら、当社が継続的な技術革新の目標としている、『Enrich』(機能の充実)、『Extend』(システム拡張の柔軟性)、『Evolve』(機能の進化)という"3E"について言及する必要があるでしょう」と語るのは、同社の執行役員でインダストリーソリューション・ビジネスコンサルティング本部の本部長を務める笹俊文氏だ。
では、その3Eでもたらされる価値とはいったい何か。
買収した製品の独自性を尊重し機能拡張する「Enrich」
競合となる大手ソリューションベンダーのSAPやオラクルでは、基盤となるソリューションをさまざまな業種に対応させるというパッケージの汎用化を拡大する戦略をとる。一方、インフォアは、例えば一括りに製造業といえども、自動車や電気製品などの目的の決まった製品を部品から組み立てていく「組み立て製造業」と、飲料や化粧品などの原料をさまざまに加工して多品目に作り分ける「プロセス製造業」とは明確に異なるものとして捉える。
したがって、それぞれの分野で完成された強みを持つソリューションを買収し、しかもそれらを無理に統合して形を変えることなく、買収した製品もその独自性を尊重したまま機能の追加・拡張して提供するのが、笹氏のいう3Eのひとつ「Enrich」だ。
組み立て製造業で強みを持っていた「Baan」(現在のInfor ERP LN)や、プロセス業界で採用率の高かった「BPCS」(現在のInfor ERP LX)などが、買収後も存在感を保ったまま機能強化されているのが代表例といえる。プロセス製造業でも、生産ラインで大量に製造するタイプから、多品種少量に生産していくタイプまで、それぞれに異なるソフトウェアできめ細かく対応するのがインフォア流。ソリューションベンダーではなく、ソリューションプロバイダーといわれるゆえんだ。
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