実はサーバより深刻なストレージ管理の現状 ストレージ管理の決定打ファイルストレージ仮想化製品「F5 ARX」

ストレージ管理者の苦労は尽きない

 一部の大企業ならば専任のストレージ管理者を置き、高機能な管理システムと高額なライセンス費用をかけて管理の効率化を図ることもできるだろうが、大部分の企業はIT部門のシステム管理者がサーバ管理の傍らストレージ管理も兼務していることが多く、非効率な状況をなんとか人手による運用でカバーしようと苦戦している姿が垣間見える。

 例えば、データ量の増加に合せてファイルサーバを増設する度に、データのマイグレーション作業が必要となるが、その作業はシステムを停止させる必要があるため、社員が帰宅した深夜から明け方までの空白時間に行うことになる。しかし、最近はファイル量が多くなりすぎて始業時間になっても終了しないケースが増え、数日かけて作業を行わざるを得ない状況もあるという。

 また、メンテナンスのため、PCをシャットダウンして帰宅するよう社内の停止調整をしていたものの、それが徹底されていないこともあり、泣く泣く作業を延期するというケースもある。停止調整は容易なことではなく、そのための準備や社内調整に多くの労力を注がねばならない。それが、年に数回も発生するから大変である。

 つまり、これまでのストレージ管理は、システム担当者の徹夜作業や休日返上の勤務など、業務負荷に依存した形でなんとか持ちこたえてきた面もあるのではないだろうか。

 ストレージ管理の問題は、ITインフラとして健全な姿とはいえず、管理者を疲弊させるだけではなく、コストの増大やシステムの不安定化など、企業経営全体にも悪影響を及ぼす可能性も高い。

クライアントとストレージを切り離すのがカギ

F5ネットワークスジャパン株式会社
シニアプロダクトマーケティングマネージャ
武堂 貴宏氏

 「これらストレージにまつわる問題の原因は、ストレージとクライアントを物理的にマッピングしているファイルシステムの構造にある」と語るのは、F5ネットワークスジャパンでシニアプロダクトマーケティングマネージャを務める武堂貴宏氏だ。 ディスクが部門ごとに割り当てられていることから、開発部は営業部のディスクを利用することができず、ディスクを次々に付け足すことでクライアント側のマウントポイントの再設定が必要となり、データ移行に時間がかかってしまうという。 もしクライアントとストレージのマッピングを切り離すことができれば、それらの問題の多くが解消する。F5ネットワークスが提供するファイルストレージ仮想化スイッチ「F5 ARX」(以下、ARX)はその点に着目。「グローバルネームスペース」と呼ばれるストレージ仮想化技術でそれを実現している。

 一般にグローバルネームスペースは、物理的に分散したディスクに保管されているデータに対し、クライアント側からは単一のファイルシステム上にあるかのように見せる仮想レイヤによって、データの物理的な位置を意識することなくシンプルにアクセスを可能にする仕組みのこと。

 武堂氏は、「ファイルシステムにグローバルネームスペースを導入することで、ユーザーとストレージの物理的な紐付けを切り離し、ユーザーからディスクの管理を隠蔽できる分、その結果、システム管理者は業務時間内でもシステムを止めずにデータ移行やストレージの増設、リプレースに至るまで自由に行うことができる」と強調する。 ARXでは仮想レイヤにマウントポイントを設けることで、各ディスクへの物理的なアクセスをインテリジェントにつなぐグローバルネームスペースによってディスク全体を共有化し、ディスク使用率を平準化するとともに、1つのマウントポイントで複数のディスクを使い分け、ディスクの増設の際もデータの移行をユーザーの操作に影響を与えることなく、いつでも、ノンストップで実行できるようになるという。

ストレージとクライアントを物理的にマッピングしているため非効率なストレージ活用に
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グローバルネームスペースを活用することでストレージの使用効率が向上し管理の容易性もアップ
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http://japan.zdnet.com/extra/f5_200909/story/0,3800100590,20399384,00.htm
実はサーバより深刻なストレージ管理の現状 ストレージ管理の決定打ファイルストレージ仮想化製品「F5 ARX」
ホワイトペーパー
仮想化┃ARXのインテリジェントなファイル仮想化ソリューション

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コスト削減┃ARXソリューションのROI分析

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提供:F5ネットワークスジャパン株式会社
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