仮想化環境におけるストレージの主張!―――――ネットアップのストレージで実現するIT全体「仮想化」とは?
ストレージも仮想化へ
ネットアップではデータ保護機能に加え、ストレージそのものを仮想化することも提案している。「物理容量に対してそれ以上のボリュームを設定する、シンプロビジョニングを取り入れています。これによって実際の物理容量より多いボリュームでも自在に設定することが可能です」と語る瀧川氏。
ストレージ上のボリュームを仮想的に配置する「FlexVol」によって、近い将来に予測できる容量よりも少なめに物理容量を確保、運用を開始してから実際の要求に合わせて物理容量を追加したり、ボリュームのサイズを変更したり、と柔軟な容量管理が行えるのだ。これらの仮想ボリュームはそれぞれLUN、iSCSI、CIFSなど、用途に応じた形で切り出すことができる。もちろん、作成済みのボリューム容量の増減もオンラインで実行可能だ。
また、仮想化環境においてはプラットフォーム上に複数のゲストOSを配置することが多い。しかし、OSは基本的にリードオンリー的な要素を持つプログラムだ。「例えばWindowsなどが複数存在する環境でも、それぞれの違いはホスト名やIPアドレスなどサーバ固有の情報のみです」と阿部氏。違いは保持しつつ、同じバイナリを持っていればそれを統合する。これがいわゆる「重複排除機能」で、ネットアップではこの機能をプライマリサイトに適用できるテクノロジーを提供している。この重複排除機能により、少なくともストレージ容量の実に50%以上の削減効果があるというから驚きだ。
将来のトレンドにも追従できる仮想クローン
ネットアップでは、こうした論理的なボリューム管理が行える機能のひとつに「仮想クローニング」を用意している。SnapShotがバックアップイメージを作成するのと同じように、クローンという形で機能を新たに追加し提供ができる。今後増加が予想されるデスクトップの仮想化だが、サーバの仮想化と違い一度に作る数量が違ってくる。例えば、新入社員が入社すれば、数百人単位でデスクトップ環境を作らなくてはならないなどがその代表だろう。そうした場合、普通に環境をクローンしていたのでは、容量も同じだけ必要になるほか時間もかかる。しかし、仮想的なクローンでは環境を作成しただけでは、ほとんど容量を消費せず、実際のデータ書き込みが行われてはじめて少しずつ物理容量を消費する運用になる。「重複排除と組み合わせることでより効果が上がります。これからはクローニングによって例えば100の環境を用意しても容量は×100ではないのです」と阿部氏は語る。
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サーバ仮想化のメリットを最大化する多機能・高価値(ポリバレント)なNetAppストレージの秘密とは
2008年7月9日に行われた「Citrix Application Delivery Conference 2008」において、ネットアップ株式会社(以下、NetApp)のマーケティング部 部長 阿部恵史氏が「ポリバレントなNetAppストレージが仮想化世界にもたらす真の価値」という題で講演を行った。仮想化環境で求められるストレージへの要件と、それに応えるNetAppのストレージの実力を解説する。
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