前述の通りオープンソースの技術に基づき、オープンスタンダードな商用OSとして確固たる地位を築くに至るSolarisであるが、高松氏は同製品について次のように語る。
「当社の製品群の中で最も重要で価値を持った製品であり、豊富な実績を元に、知名度と高い評価を頂いてます。一方ではSolaris 10を導入する際の敷居が高いのでは、という声も上がっていますが、そのようなイメージを払拭していきたいと考えています。サンのSolaris 10における戦略は『常に革新的なテクノロジーを実装』『無償であり、かつオープンソース』『x64/x86プラットフォームで利用可能』の3点です。Solarisは過去20年に渡ってUNIX OSをリードしてきました。これからも常に革新的なテクノロジーを実装するOSであり続けます。そしてSolaris 10の利用は無償であり、かつオープンソースベースです。実行環境はSPARCに加えてx64/x86プラットフォームを選択できます」。
Solarisの戦略は「革新的なテクノロジー」「無償・オープンソース」「SPARC & x64/x86」
最新版のSolaris 10 11/06(2006年12月リリース)では、Solaris Trusted Extensionsの搭載によって、セキュリティレベルを情報セキュリティ国際評価基準の最高ランクEAL4+にまで引き上げた。これにより、Solaris 10を導入したハードウェアは情報基盤強化税制における減税対象設備して認められることとなり、コストの面でも導入しやすい環境が整ってきている。