“適材適所”なシン・クライアントを選ぶ--ユーザーに自由をもたらす「セキュアクライアントソリューション」:日立製作所

 

セキュリティ向上という側面からシン・クライアントが普及しつつある。反面、シン・クライアントはアプリケーションの自由度が低いという観念も根強く残っている。日立製作所から発表された「セキュアクライアントソリューション」の“統合型”は、そうした問題を解決する次世代ビジネスクライアント環境を実現するソリューションとして期待されている。

 日立製作所は1月30日、シン・クライアント端末を活用した情報漏えい防止ソリューション「セキュアクライアントソリューション」を強化すると発表、従来の接続方式に「統合型」を追加した。これによって、エンドユーザーの利用状況に応じた、“適材適所”のシン・クライアントシステムの導入が可能になるという。その日立は同日、シン・クライアントを中心にしたセミナーをシトリックス・システムズ・ジャパンと共同開催し、その概要と特長をアピールした。

Citrix XenDesktopTMを活用したセキュアクライアントソリューションの新メニュー

日立製作所 エンタープライズサーバ事業部 クライアント本部 クライアントソリューション拡販センタ センタ長 加藤 晋弘氏
日立製作所
エンタープライズサーバ事業部
クライアント本部
クライアントソリューション拡販センタ
センタ長
加藤 晋弘氏

 開催されたセミナーのタイトルは「次世代ビジネスクライアントセミナー―柔軟なワークスタイルの実現に向けて―」。セミナーでは、日立のシン・クライアントへの取り組みや、同日発表した統合型の詳細が説明された。

 セミナーでは、同日発表された「統合型」に焦点をあて、日立のセキュアクライアントソリューションの戦略が段階的に紹介された。統合型について加藤氏は「次世代クライアント環境を実現する日立の技術と製品」というテーマで次のように説明した。

 「本日、私どものセキュアクライアントソリューションに、シトリックス社のCitrix XenDesktopTMを活用した業界初の統合型を追加しました。弊社はこれまでセキュアクライアントソリューションを3つのパターンで提供してきましたが、そのどれを導入するか、決めかねるというお客様もいらっしゃいます。そこで弊社は統合型を、これまで提供してきたセンター型とポイント・ブレード型をひとつの管理体系の中で共存させそれぞれのメリットを生かすソリューションとして実現しようと考えたわけです」

統合型を実現する製品群 統合型を実現する製品群 ※クリックすると大きな画面が開きます

 日立はこれまで、セキュアクライアントソリューションの基本メニューとして(1)「センター型」(2)「ポイント・ブレード型」(3)「ポイント・ポイント型」――という3つのモデルを提供していた。最初のセンター型というのは、シトリックスのアプリケーション仮想化ソフト「Citrix XenAppTM」(旧MetaFrame、前Presentation Server)でアプリケーションを仮想化し、複数のエンドユーザーがこれを“共有”するという仕組みだ。

 ポイント・ブレード型は、データセンターに集中配置された、日立独自開発のブレード型クライアントPC「クライアントブレード」(製品名は「FLORA bd100」)を1ユーザーに1台割り当てるというもの。つまり、エンドユーザーが1台のクライアントブレードを“占有”できる。そして最後のポイント・ポイント型は、シン・クライアント端末「セキュリティPC」で社外から自席PCへのアクセスを実現するという形だ。

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情報漏えいを防止する日立のシンクライアントソリューション「セキュアクライアントソリューション」のご紹介
 
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