“適材適所”なシン・クライアントを選ぶ--ユーザーに自由をもたらす「セキュアクライアントソリューション」:日立製作所
今回発表した統合型は、このうちセンター型とポイント・ブレード型をひとつの管理体系の中で統合し、適材適所で利用可能にするというものである。加藤氏は、そのメリットをこう説明した。
「統合型では、サーバ上で実行するアプリケーション、そしてクライアントブレードで実行するアプリケーションを、エンドユーザーがひとつのデスクトップ画面上でまったく意識することなく使いこなすことができます。ですからユーザーにとっては全業務にシン・クライアントを利用でき、煩雑なPC管理から解放され、情報セキュリティも向上するというメリットがあります。一方、管理者側はシン・クライアントの多様な運用が可能となり、全社のクライアント環境をセンターで一元管理できます」
これまでのセンター型の場合、サーバ上で稼働するアプリケーションの種類が制約されるが、効率的に管理できる。対するポイント・ブレード型は、センター型に比べて集約効率で不利となってしまうものの、エンドユーザーが使うアプリケーションは制約されることがない。統合型は、2つの方式からアプリケーションの自由度と効率という“いいとこ取り”ができる方式と考えればよいようだ。システムの総所有コスト(TCO)面でも、2000ユーザー規模の企業が通常のPCから統合型に移行する場合、社内に散在するPCのほとんどをデータセンター内で一元管理化することで、日立の試算では26%低減できるという。
日立は今回の統合型を実現するため、Citrix XenDesktopTM対応のクライアント統合用管理ソフト「FLORA bd Link」を業界で初めて開発している。これによって、シン・クライアント端末側からクライアントブレードの電源オンや、Citrix XenDesktopTM管理コンソールからの管理・制御、動作状態監視などが可能となる。
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