サーバー集約により増え続けるジョブを安全に運用管理する
仮想化でサーバー集約が行われると、ジョブの運用管理においても大規模化・複雑化が進む。そのため、運用管理者はこれまで以上に確実に、かつ効率よく運用することが求められる。JP1 V9では、JP1/AJS2※1からJP1/AJS3※2にフルモデルチェンジし、運用業務の効率化に徹底的にこだわった機能強化がされている。
※1 JP1/Automatic Job Management System 2
※2 JP1/Automatic Job Management System 3
まず一つ目に、操作の流れを直感的に把握できる業務指向のビューが提供されている。画面左側の機能メニューは、使用者の役割に応じたメニューに変更する事が可能だ。
この機能を活用することで、業務を集約化して拠点の業務を一部センターに移行した際に、センターではシステム全体の稼働状態や効率的なITリソースの管理、拠点では業務の実行と監視といった、それぞれの役割に応じた画面で効率よく運用管理を行うことができる。このように、権限に応じ操作制限ができるので、他の管理者のジョブを誤って触ってしまうというミスも防止でき、安全にジョブの運用管理が実現できる。
次に、サーバー集約により複数のジョブが1台のサーバーで実行されるようになると、それらのジョブの進行状況をリアルタイムに把握することは極めて重要だ。特に、仮想環境ではで多くのジョブが同一マシンに集約されるので、1つのジョブの遅れが他のジョブに影響する可能性が高まる。このときに有効となるのが、業務の進行状況や終了時刻を把握できる機能だ。これにより、障害時/遅延時でもいつ終わるのか、どこに影響があるのかを簡単に把握できるため、次にどのような対処をすればいいかがすぐに判断できるのだ。
集約で大規模化する業務のジョブを効率的かつノンストップで実行
仮想化でシステム構成が変化する場合には、ジョブ切り替えも大きな手間となりかねない。 これまでは、ジョブ切り替えではいったんジョブを停止し、手動で新たなジョブに切り替える必要があったが、JP1 V9では、あらかじめ用意したジョブをスケジュールに合わせ自動で切り替えられるため、管理負担を抑えられる。これは、ビジネスの俊敏性確保の上でも重要となる。
さらにJP1 V9では、大規模化に対応するため、ジョブ実行を多重化するアーキテクチャの刷新により、ジョブ起動性能の強化も行っている。
JP1 V9には、この他にも数多くの機能強化、拡張がなされており、仮想化により大規模化・複雑化したシステム環境にも柔軟に対応する。この場で紹介しきれないJP1 V9の各種強化された機能については、6月に開催されるセミナーなどで是非とも体験しその効果を実感して欲しい。
今後、クラウドや仮想化の導入は本格化することが予測され、その際にはそれらのメリットを最大限に引き出す管理ツールを利用することが鍵となる。JP1 V9はまさに次世代の要求に対応した管理ツールであり、IT投資の全体最適化に大きく寄与するであろう。
「JP1(日立)」 のバックナンバー
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栗原 潔氏が聞く!Flexible & Smartの新コンセプトでITリソースと業務運用の効率化を業務視点で支える「JP1 Version 9」徹底解説
[PR]仮想化の普及、クラウドコンピューティングの登場など、めまぐるしく変化する昨今のIT環境。企業の生命線であるシステムの安定・安全な稼働のためにIT管理者の利用すべきツールとして挙げられるのが運用管理ツールだ。本稿では、弁理士・技術士(情報工学)の栗原潔氏が、代表的な国産の運用管理ツールである「JP1」を提供している日立製作所の石井武夫氏に話しを伺った。 - JP1(日立) 一覧へ »
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