ITリソースと運用業務の効率化が強化されたJP1 V9.1

仮想化によって運用管理負担は減っているか?

 金融危機の後、世界の景気は一気に冷え込み、日本経済もいまだ予断を許さない情勢が続いている。国内のIT投資についても同様で、2009年にマイナス成長となったIT投資は、2010年も引き続き厳しい状況であり、より一層のコスト削減や効率化が求められている。

 IT投資がマイナス成長する一方、ここ数年プラス成長を続けているのが「仮想化」市場だ。IT専門調査会社であるIDC Japanの調査では、2009年の仮想サーバ出荷台数は前年比9.2%増の6万7813台で、2009年〜2014年の年間平均成長率はプラス15.9%。景気後退に伴い、コストを削減したいという企業のニーズが追い風と報告されている(*1)。

 サーバ仮想化によるシステム最適化の潮流は、当初は部門ごとに導入・管理され、サイロ化された複数の物理サーバを、1カ所のデータセンターに集約し、次に複数の物理サーバを1台の物理サーバに仮想化、さらにプライベートクラウドへと進化していく。これにより、ハードウェアコストや設置コスト、電力消費量などのコストを削減することができる。

仮想化によるシステム最適化の流れ 図1:仮想化によるシステム最適化の流れ

 しかしサーバ仮想化は、文字通り複数台の物理サーバを1台のサーバ上にまとめたものであり、管理面において複数のサーバを管理しなければならない状況は変わっていない。むしろ仮想化により物理サーバが見えなくなった分、管理が難しくなり、管理コストが増加する可能性も否定できない。

 こうした課題を解決することを目的に、日立製作所では統合システム運用管理の最新版「JP1 V9.1」を6月28日に発表した。「ITリソースの効率化」と「運用業務の効率化」という大きく2つの効率化をコンセプトに開発されたJP1 V9.1では、来たるべきクラウド時代に向けたIT投資の全体最適化を支援している。

 次頁では、JP1 V9.1の「ITリソースの効率化」における新機能を紹介する。

(*1)出典:「国内仮想化サーバー市場 2009年下半期の分析」(J10311302)

ホワイトペーパー

http://japan.zdnet.com/extra/hitachi_jp1_201006/story/0,3800106757,20414781,00.htm
ITリソースと運用業務の効率化が強化されたJP1 V9.1
提供:株式会社 日立製作所
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