全世界での導入実績は1万ノード以上！ 仮想環境に最適なiSCSIストレージ 「HP LeftHand」の実力

ストレージを制する者がビジネスを制する

　市場や経営の変化への “対応力の強化” は、企業が競争に打ち勝っていくためにITシステムに課された大きな使命だ。保存されるデータ量が爆発的スピードで増加している今日、ストレージの課題をいち早く克服する者がビジネスの変化を制する時代だとも言える。

サーバー仮想化の普及とともに、IP-SANの時代に

日本ヒューレット・パッカード株式会社
ストレージワークスビジネス本部
プロダクトマーケティング部
担当マネージャ
宮坂美樹氏

　近年、サーバーの市場で急速に拡大したのが、仮想化技術の活用だ。しかし仮想化によるサーバーの集約と統合を進めても、ストレージも最適なものでなければ仮想化環境の性能を十分に引き出せず、ボトルネックとなってしまう。すなわち、ストレージ環境の見直しも急務なのである。

　ストレージでは主に、NAS（Network Attached Storage）やファイバチャネル（Fiber Channel：FC）をインターフェースにもつストレージ・エリア・ネットワーク（FC-SAN）が増加。ストレージの統合による効率的な運用を行っている企業も多くなってきた。FC-SANは高い信頼性や拡張性で主流とされてきたが、高コストや導入・運用のためには技術が必要といった、“敷居の高さ”が問題でもあった。

　一方で現在、コストメリットや導入の容易さで脚光を浴びているのが、「iSCSI」だ。iSCSIはSCSIプロトコルをTCP/IP上で動かすもので、従来のFC-SANに対して「IP-SAN」とも呼ばれる。

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　日本ヒューレット・パッカード株式会社　ストレージワークスビジネス本部　プロダクトマーケティング部　担当マネージャ　宮坂美樹氏はこうした背景について、「iSCSIはIPの知識があれば導入できる簡単さと、ネットワーク構築に必要なスイッチ類がFC-SANの1割程度という低コストを推進力として、急速に市場が拡大しています。HP LeftHandの場合は従来のiSCSIストレージとは全く異なる「クラスターストレージ」というアーキテクチャによって、IP-SANのネットワーク上に並列に構成されるイメージとなり、容量と共に性能も向上します。そのため、FC-SANと比べてもなんの遜色もありません」と話す。

iSCSI トップブランドの「HP LeftHand」が最有力選択肢

　通常のネットワーク管理の知識によって運用が可能なiSCSIは、サーバー仮想化の浸透と並行し、2009年以降のストレージ市場で大きく成長すると予想される。ユーザーにとって選択肢が増えることは望ましく、今後、iSCSIが選択されるケースは激増するだろう。そして、そのiSCSI製品の筆頭に挙がるのが「HP LeftHand」なのである。

　次ページでは、全世界では既に10,000ノード以上が導入されているという、IT仮想化の効果を最大化する「HP LeftHand」の詳細を、具体的なビジネス課題を解決する流れとともに見てみよう。