最新 帳票・出力ソリューションガイド

専用サーバ不要で、本格的な帳票印刷を実現

PrintStream Coreの最大の特長は、専用サーバを構築することなく、とにかく簡単に業務アプリケーションに帳票印刷機能を導入できるという点だ。

インストールは、Javaプログラムをアプリケーション・サーバのディレクトリにコピーするだけで完了。また業務アプリへの組み込みも、Javaアプリケーションからの直接呼出しによって帳票を生成することが可能だ。専用サーバが不要で手軽に導入できるため、多大な開発コストや保守コストを費やす必要がない。

さらに岸本氏は、同製品のコンセプトについて以下のように説明する。

「どのような環境の企業のお客様にもお使いいただけるよう、“簡単さ” をPrintStream Coreの最大のコンセプトにしています。帳票設計ツール『FormEditor』はノンプログラミングで手軽に帳票設計が可能で、システムの開発者からエンドユーザーまで、ウィザード機能やプレビュー機能を使ってWordやExcelを扱うような感覚でご利用いただけます」（岸本氏）

アクシスソフト株式会社
プロダクト事業本部
営業本部　副本部長
兼　マーケティング部　部長
西村 修氏

また、同社プロダクト事業本部 営業本部 副本部長 兼 マーケティング部 部長の西村修氏は、PrintStream Coreはシステムインテグレータや情報システム部門などのシステム開発者にも配慮した製品である点を強調する。

「PrintStream Coreは、帳票機能を使っていただく現場の方はもちろん、システム開発者の方にかかる負荷もできるだけ抑えることを目指した製品です。使いやすい帳票設計ツールはもちろん、システム構成もシンプルで済みますし、価格体系も分かりやすく提供しています」（西村氏）

帳票印刷で必ず問題になるのが、日本特有の “帳票文化” だ。PrintStream Coreは、帳票印刷を簡単に業務アプリケーションに組み込めるばかりでなく、こうした日本の高度な帳票制作の要求に対応するため、各種の罫線や桁区切り線、フォント、横倍角・縦倍角の文字装飾など、実に細やかな帳票機能を備えている。

バーコードフィールドも8種類に対応し、イメージファイルもJPEG、PNG、BMPの３形式が利用可能。様々な機能によって、汎用機を使用した帳票と同レベルの表現力を実現している。

専用設計ツール FormEditor で簡単帳票作成

FormEditorは、Excelなどを使うような感覚で帳票が作成できるツールだ。プログラミング不要なので専門スキルが要らず、ウィザードによって帳票のひな形の自動生成が可能。プレビューでは正確な印刷イメージをつかむこともできる。
※クリックすると拡大します。

帳票印刷に問題を抱える企業に最適

このようにPrintStream Coreは、ウェブ化した業務システムでの帳票印刷に問題を抱えている企業全般に最適な製品と言えるだろう。

「業務システムをウェブ化したものの、印刷の問題で帳票にはExcelを使っているという企業もまだまだ多いようですが、帳票を “イメージ通りに出力したい” という、企業様にぜひ導入していただきたいと思っています。PrintStream Coreは価格面でもアドバンテージのある製品ですので、部門や部署単位でもお使いいただけると思います」（岸本氏）

PrintStream Coreの細やかな表現力、特に特許技術の外字（ユーザー定義文字）印刷機能は特筆に価する。この機能は外字の使用が必須である地方自治体などで高い評価を獲得。ジャギーなく印刷できるベクトル形式（※）の文字は極めて鮮明で美しい。

また、プリンタドライバ型ではなく、データをネイティブ形式によって直接生成するPDF生成機能や、印刷イメージを分割・圧縮送信して高速印刷を実現する高速ストリーミング印刷機能を備えるPrintStream Coreは、ウェブシステムで帳票をPDF配信したい企業や、帳票を大量・高速印刷する必要のある企業にとって欠かせないツールと言えるだろう。

※ベクトル形式：線の描画形式のひとつ。線を数学的に処理し、文字の形状を輪郭線で表現するため、鮮明な表示・印刷が可能となる。