太陽光発電を始めるにあたって便利な7つのサイト

エコ志向の高まりを受けて太陽光発電を自宅にも設置しようという人が増えている。そういった人たちのために、コストや公的補助、節減額などを見積もってくれるウェブサービスが登場している。

Elsa Wenzel(CNET News.com)
翻訳校正:川村インターナショナル  2008年12月3日 08時00分

 自宅の電気料金のメーターが逆に回ってくれたらいいのにと思う人の中には、電気代と二酸化炭素排出を抑えるために太陽光発電を検討している人もいるだろう。では、どのように始めればいいのだろうか?

 工事業者に電話する前に、まずは以下のウェブサイトにアクセスしてみるとよい。住んでいる地域で、太陽光発電システムの設置にどのくらいの費用がかかるのか、またはどのくらい節約できるのかをまとめてくれている。

San Francisco Solar Map

スクリーンショット1 個別評価も掲載している草分け的なSan Francisco Solar Map

 San Francisco Solar Mapは太陽光発電の導入を検討している地域住民を支援するサイトだ。太陽光発電が実際に稼働している住宅や施設がGoogle Map上に示される。自分の住所を入力すると設置費用のほか、長期的な電気料金の節減額を試算してくれる。また、カリフォルニア州エネルギー諮問委員会が作成したリストをもとに工事業者を検索できる。

 霧の街サンフランシスコは、州と連邦の奨励金、それに市から受けられる補助金があるため、太陽光発電を導入しようとするなら、個人にとっても企業にとっても、米国中でおそらく最も費用のかからない地域だ。すべての特典を受けた場合、個人の住宅で、設備費用および設置工事費用をおよそ2万5000ドルから7000ドルの範囲で節減できる。このウェブサイトは、2012年までに1万戸の住宅に太陽光発電を導入することを目標として掲げるGavin Newsom市長の政策を後押しするものとなっており、サンフランシスコ環境局とコンサルティング会社のCH2M Hillによって運営されている。

Solar Boston

スクリーンショット2 住所あるいは街区ごとに、太陽光発電で得られる可能性のあるエネルギー量を地図上に示すSolar Boston

 ボストンのThomas Menino市長は、発電量を現在の0.5MWから2015年には25MWまでに引き上げようと、太陽光発電の普及拡大を狙ったSolar Bostonプロジェクトを推進中だ。AdobeのFlashを用いた地図上には、周辺にある太陽光、風力、バイオマス、水力の各発電施設が示される。住所を入力、建物を選択、または地図上で領域を指定すると、ソーラーパネルを屋根に設置した場合に見込まれるものが、金額とキロワット数で表示される。

 サンフランシスコもボストンも、太陽光発電の急速な拡大を目指して、エネルギー省が推進するSolar America Citiesイニシアチブに参加している。いずれのサイトも導入の初期段階としてモデルとなるツールだ。私だったら、サービスや製品に関して、導入した人たちのコメントや辛口の評価を知りたいところだ。またこうしたサービスが、太陽光発電の市場が成熟する過程で、機器を末永く使うためのヒントや口コミを共有する場になることを期待する。たとえば、私が住むサンフランシスコのマンションの30マイル(約48km)周辺に40軒ほどの設置業者を見つけたが、それぞれの評判についてはほかのサイトで調べるしかなかった。

http://japan.zdnet.com/extra/green-enterprise/green-tech/story/0,3800089562,20384530,00.htm
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