ヘテロジニアス

用語の解説

ヘテロジニアスとは

(ヘテロジニアス)

 英単語としては、「異質の、異種の」といった意味を表す形容詞である。

IT関連で使われる場合は、「ヘテロジニアスな環境」「ヘテロジニアスなネットワーク」といった用例が一般的だ。 日本語としては「異機種間接続」「異機種混在環境」といった語が対応する。

 この言葉が使われるようになったのは、「オープンシステム」が注目を集めた時期だと思われる。 それ以前には、単一メーカー製品による統一されたネットワーク環境(=ホモジニアスなネットワーク)との対比として言われ始めたものと記憶している。 当時は、メーカーごとに相互に接続性のないシステムが一般的であり、それに対してTCP/IPベースの「オープンシステム」は“ダウンサイジング”との絡みもあってコストダウンの効果も大きかったため、ユーザーにとってインパクトのある発想であった。 しかし、インターネットの普及とともにメーカー独自の閉じた環境というのは逆にあまり多くはなくなり、今ではことさらに「ヘテロジニアスな環境」という言われ方をすることはなくなってきている。

 もちろん、現在でもメーカー独自の環境というものがなくなったわけではないし、何が「異種」で何が「同種」かは、視点の置き方でも変わってくる。 たとえば、TCP/IPネットワークとWindowsやMacintoshなどのネットワークを接続しても「ヘテロジニアスな環境」と呼ぶことは可能だろう。 文脈の中で何を指しているのかを判断しないといけない言葉でもある。

用語解説出典   powered by. アスキーデジタル用語辞典

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