最新 帳票・出力ソリューションガイド

総合帳票基盤で、日本型ビジネスプロセスの課題を克服

周知の通り、ウイングアーク テクノロジーズは日本の「帳票、レポート、ドキュメント」の分野に特化したベンダー。日本独自の帳票文化への対応はもちろん、日本企業のビジネスプロセスそのものに焦点を当てる中で浮上したコンセプトが帳票SOAであったと谷口氏は話す。

「日本の企業の多くは、物流、生産、開発、管理といった業務や部門に応じてシステムが構築されており、そこに日本独自の帳票機能がぶら下がっている状態です。企業システム全体から見ると機能の重複もあり、情報システム部門にかかる運用の負担も少なくありません。重複する機能を一つの基盤の中で標準化し、帳票という日本企業固有の課題を解決する仕組みとして、共通の帳票基盤が必要となるわけです」（谷口氏）

「SVFX-Designer」により作成したフォームファイルは、標準技術（XML）に対応し、業務アプリケーション層での帳票ロジックを不要とする、汎用性が高く再利用性に優れた帳票生成が可能。フォームファイルはレイヤー化されているためデザイン変更の自由度が高い。

また、上位の各業務アプリケーションとAPIやファイルインターフェース(CSV、XMLなど)によって連携し、PDF、FAX、ダイレクト印刷、大量印刷などといった多彩な帳票出力を統合・共通化する帳票基盤として、Web帳票運用と基幹帳票運用双方のシステムを構築することが可能となる。

階層化されたフォームファイル、階層化された帳票システム基盤によって、既存システムとの連携性を高め、アプリケーション開発やシステム変更にともなう開発における負荷を大幅に軽減する。

企業のあらゆる帳票運用をカバーする「総合帳票基盤」

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標準技術を採用し、長く汎用性のあるシステムを構築

「帳票ツールというものは、単体で何かを実現できるツールではありません。業務アプリケーションやミドルウェア製品との組み合わせによって始めて機能するものです。100社以上のミドルウェア製品と連携する帳票基盤を提供できることが、マルチベンダーである弊社の大きな強みであると考えています」と語る谷口氏。

帳票ソリューションに特化しているウイングアーク テクノロジーズの本領は、まさにこうした連携の中で発揮されるといえる。これらの特長から、現在、15,000社以上の導入実績を誇るSVFは、あらゆる業種で採用されているという。

ウイングアーク テクノロジーズの製品で使われる技術の多くは、XMLやウェブサービスといった幅広く標準化を適用する考え方である。その理由を谷口氏は次のように説明する。

「たしかに独自仕様で推し進めれば、既存のお客様を一時的に囲い込むことはできるでしょう。しかし、我々は標準技術にこだわり汎用性の高いシステムを提供することでお客様の利便性向上が図れると考えています。その結果として、弊社の製品を長く使っていただくことができるのです」（谷口氏）

こうしたユーザー本位での取り組みは、日経マーケットアクセスによるアンケート調査の結果でも「今後利用したいベンダー」としてウイングアーク テクノロジーズは第一位に輝くなど、企業の情報システム担当者からの高い評価を獲得している。

標準化や帳票システムのハブ化

帳票システムの標準化や共通化によって、システムに変更があっても帳票基盤はそのまま使い続けることができる。これはスクラップ＆ビルドを回避し、TCO削減やエコ対策にもつながることである。
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