サーバ統合ソリューションによる効果

インテル株式会社
マーケティング本部
ダイレクト・マーケティング部
エンタープライズ・プログラム・マネージャー
杉浦 幸二郎氏
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インテル株式会社
事業開発本部
ソリューション&プログラム推進部
エンタープライズ・ソリューション推進担当
プログラム・マネージャー
飯塚 弘志氏
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VMware Infrastructure 3

データセンター等の管理を最適化するスイートである「VMware Infrastructure 3」は、サーバやストレージ等を仮想化し、ひとつのリソースプールとして統合する。
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サーバ統合ソリューションでは、電気の使用量削減やデータセンターのスペース確保、運用管理コストの削減などの効果が期待できる。
「こうした機運が高まってきたのは、2006年ごろからです。ちょうど、ヴイエムウェアの「VMware Infrastructure 3」、そしてインテルのハードウェア仮想化技術「Intel VT」を搭載したインテル® Xeon® プロセッサーが登場した時期がこれにあたります」と話すのはインテルのマーケティング本部、ダイレクト・マーケティング部エンタープライズ・プログラム・マネージャーの杉浦 幸二郎氏だ。
以降、ヴイエムウェアとインテルの両社は、仮想化ソリューションの牽引役として極めて重要な役割を果たしてきた。インテルの事業開発本部、ソリューション&プログラム推進部の飯塚 弘志氏は、「インテルのサーバプラットフォームとVMwareは、現在最もポピュラーな仮想化ソリューションの組み合わせとして実績を積んでおり、多くの企業から高い評価を獲得しております」と解説する。
ちなみにヴイエムウェアの森田氏によると、Fortune100企業のすべて、日経225企業の8割でVMwareが採用されているとのことだ。
ヴイエムウェアが分析する仮想化の強み
なぜ、VMwareが強いのか。その優位性について、ヴイエムウェアでは次のように分析する。

ヴイエムウェア株式会社
マーケティング本部長
篠原 克志氏
「当社の製品で特に優れている点のひとつに、メモリを効率よく使う技術が挙げられます。同じサーバのマシンで、同じプロセッサー、メモリのセットでも、他の仮想化ソフトウェアに比べ、多くの仮想マシンを稼働し、サーバの集約率を高めることができます。これは、仮想マシンで重複する同じメモリ領域をシェアリングして使うというものです。この部分は、技術的な差別化になっている部分だと言えます」(ヴイエムウェアのマーケティング本部長、篠原克志氏)
また、堅牢性も大きな優位性だ。実行中の仮想マシンを他の物理サーバへ移行する「VMware VMotion」のテクノロジーや、リソースの動的な割り当てとバランス調整を自動で行う「VMware DRS(Distributed Resource Scheduler)」、物理サーバを継続的に監視し、サーバ障害の影響を受けた仮想マシンを自動的に再起動する「VMware HA」などの機能により、システムのダウンタイムを最小限に留めたデータセンターの効率的な運用を可能にしている。VMwareの仮想化技術は、サーバの統合率を高めるだけでなく仮想化前と比較し可用性を格段と向上させるのである。