小山安博の戦略
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携帯電話のパスワードは4文字という事実
家族のPCからの情報漏洩に注意
フリーランスでライターの仕事をしていると、「致命的」な情報漏洩につながるようなデータは多くはない。もちろん、交換した名刺のデータ、メール、公開前の商品情報といった、個人情報や機密情報はあるので、きちんとした管理は必要だ。
まず怖いのはマルウェア。基本的なセキュリティ対策はしているが、OSやウイルス対策ソフト、アプリケーションの更新だけでなく、ウェブサイトのアクセスにも注意が必要となるので、意外に気が抜けない。
セキュリティに詳しくない家族のPCも、セキュリティ対策ソフトのウェブサイト監視ツールを入れたり、定期的にWindowsやアプリケーションなどの更新がされているかチェックする。家族が使うPCからの情報漏洩も問題になっているわけで、このあたりもなるべく確認しておきたい。
とはいえ、実際のところゼロデイ攻撃を考えると、こうしたセキュリティ対策には限界があり、不可抗力の面もある。バランスのいい対策をしていくしかない。
怖いのは人為的ミス
同様に怖いのが「人為的なミス」、要するにノートPCなどを置き忘れるといったアレだ。わたしも致命的な落とし物の経験はあるが、ありがたいことにノートPCや携帯電話のたぐいを落としたり忘れたりしたことはない。それでも、情報満載のこれらのツールを落としたり忘れたり、さらには盗まれたりしたら怖い。
いつも持ち歩く「VAIO P」にはTPMがない。そのため、グループポリシーでBitLockerの設定を変更し、USBメモリに暗号化キーを保存するようにすれば、ある程度の安全性は確保できる。iPhoneなどの携帯電話にいたっては、4文字の数字によるパスワード保護しかできないから慎重にならざるを得ないが、USBメモリのような紛失しやすいものには、Windows 7のBitLocker To Goを設定しない理由がない。ただ、個人的にはUSBメモリは使っていない。
最終的には「忘れない、落とさない」をとにかく心がけるしかない。便利になると同時に、気を遣う場面が増えているというのが正直なところだ。
ところで、そうして考えると気になるのがデジタルカメラとボイスレコーダー。発表前の製品を撮影したり、発表前のインタビューで録音することもあるが、これも機密情報と言えなくもない。そもそも、そうしたときに手渡される紙の資料。あれもそれなりに危険はある。まあ、そこまで規制されたら仕事も何もあったものではないのだが……。
小山安博(フリーランスライター)
元PC系ウェブ媒体編集者。その流れでPC、デジカメ、携帯電話、オーディオプレーヤー、セキュリティなどを中心に執筆。基本的に小さいものが好きで、世の中には欲しいものがいっぱい。
ブログ「へなちょこにライティング」も見てね。
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個人情報を含むデータをどう管理するか
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しかし、それは仕事場での話。外出する機会...(続きを読む)
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携帯電話のパスワードは4文字という事実
フリーランスでライターの仕事をしていると、「致命的」な情報漏洩につながるようなデータは多くはない。もちろん、交換した名刺のデータ、メール、公開前の商品情報といった、個人情報や機密情報はあるので、きちんとした管理は必要だ。
まず怖いのはマルウェア。基本的なセキュリティ対策...(続きを読む)
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似たようなことは企業のセキュリティ対策にもいえる...(続きを読む)
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こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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PCはワイヤーで固定し、HDDは暗号化している。持ち運び可能な媒体は暗号化ファイルを記録しノートPCと同じく移動の際も肌身離さず携帯するようにしている。
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>これらの経験から今後、企業に求められる情報漏洩対策としては、定めたルールを「自動化」できるような対応を実施していく必要があると考えております。
細かい部分への意見となりますが、IT業界では、ここ数年少々偏屈的ともいえるぐらいに、情報漏えい対策のシステム化が進んでいると思います。
ただ、どちらかというと極端に偏屈的に自動化したため、人のほうが慣れてくる面もあると思います。必ず出る確認ダイアログも一日に十数回、年に何千回も見ていると、そのうちの何回かは何も考えずに反射的に「OK」をクリックしてしまう状況がでてくると思います。
確かにUSBの自動暗号や、許可されたUSBしかPCが認識しないなど本当の意味での完全な自動化は成功すると思います。
しかし、自動化の過程に人が介在する場合は面倒になりおざなりになるとそこがリスク発生点となってしまうと思います。
>「ルール決め」「人(従業員)」「テクノロジ」
確かに正論なのですが、やっぱり「人」がネックとなってきます。どんなに教育を施して、意識付けができたとしても日常業務における面倒な点はついつい”今回ぐらい”はという油断を生む温床となります。
以上、まとまりがありませんが完璧な自動化によるセキュリティ保護が達成できない現状では、インシデント発生リスクは絶えず存在していることを技術の普及と共に合わせて、リスクの存在も普及していくべきなのかなと思いました。
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。