新クライアントOS「Windows 7」は、企業への導入が急速に進んでいます。マイクロソフトのCEO、Steve Ballmer氏は、Windows 7の早期導入企業が日本国内だけで約230社におよぶことを明らかにしています。
企業内でWindows 7の普及が進むと、次に待ち受けているのがサーバOS「Windows Server 2008 R2」の配備です。これまで5回に渡って見てきたように、Windows 7はWindows Server 2008 R2と組み合わせて利用することでさらに多くの機能を獲得し、セキュリティ強化やコスト削減を行うことが可能になります。つまり、完成された「製品」から「ソリューション」へと大きく姿を変えるのです。
【識者に聞く】Windows 7とWindows Server 2008 R2
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製品からソリューションへ
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アステラス製薬が早期導入を表明した理由
早期導入企業の1社、アステラス製薬 代表取締役社長の野木森雅郁氏は、社員数約1万4000人に対し、2010年までに2万台のPCにWindows 7を導入する計画で、それには次の4つの理由があったと話す。
1. 業務システムのグローバルでの有効活用
2. ロケーションフリーでITサービスが提供でき、海外に移動しても同じ環境で仕事ができる
3. セキュリティの強化
4. コスト削減 -
これまで5回にわたってマイクロソフトの新OS「Windows 7」「Windows Server 2008 R2」の機能について、識者と読者の皆さまからコメントを頂いてきました。最終回となる今回は、大きな質問となります。あなたが考えるWindows 7とWindows Server 2008 R2の利用シナリオ、メリットを教えてください。
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企業利用はますますサーバ/クラウド・セントリックに
Windows 7の新機能リストの中で、最初に「おっ、これは!」と思ったのはSSDへの対応です。私が常時携帯している業務用ノートPC(VAIO TZ・Windows Vista)のCドライブはSSDなのです...(続きを読む)
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モバイルワークとセキュリティの両立を目指す
50名以下のベンチャーの社内システム(イントラネット)をWindows Server 2008 R2で、クライアントをWindows 7で構成することを前提に考えてみまし...(続きを読む)
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Windows 7導入:最大のメリットは「管理の合理化」
企業コンプライアンス、セキュリティ、コスト削減、効率化――現代の企業にとってはどれも不可欠なものです。なんらかの対策を講じたくてもコストがかかってしま...(続きを読む)
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個人でもやってみたいデスクトップ仮想化
Windows Server 2008 R2とWindows 7の組み合わせでやってみたいものといえば、リモートデスクトップと仮想化を組み合わせたデスクトップの仮想化です。デスクトップ仮想化といえば、普通は企...(続きを読む)
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中小・SOHOの強い味方「Foundation」の活用を
標記のお題をいただき、腕を組みながらしばし黙考――いったい“何を”?答えをひとつに絞ろうとしましたが、腑に落ちません。それもそのはず、答えはひとつとかぎりませんからね。私の仕事場...(続きを読む)
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最大の利点はActive Directoryとグループポリシーの制御にある
Windows 7やWindows Server 2008 R2には多くの新機能が含まれる。従来のWindowsでは動作しないが、両者の組み合わせでのみ動作する機能も多い。しかし、こうした新機能に目を奪われては本質を見...(続きを読む)
こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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Windows 7とWindows Server 2008 R2での組み合わせによる機能はいろいろ提供されている。
Windows XPと比べたときのWindows 7メリット、Windows Server 2003と比べたときのWindows Server 2008 R2のメリットは語ることができるしお客様に提案ができる。
だが、Windows Server 2008 R2とWindows 7の連携という観点からでは、語る言葉が見あたらない。その2つが連携することによって実現できることは、SIer企業として提供している既存製品でまかなうことができるので、その2製品を連携させる事のメリットで同時に2つを提案するっという姿は現実的ではないと私は思う。
Windows7はWindows7のメリットで、Windows Server2008R2はWindows Server2008R2のメリットで提案を行う。両者の連携によって生まれるメリットは付加価値的、付録的存在としか見えてこない。
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。