全体最適化で進めるCTCのグリーンIT戦略
ITを考慮したファシリティマネージメントのITFM
マネージメントサービス営業本部 サービス営業第3部 部長補佐
(兼)ITFM営業課 課長
安木 秀和氏
「企業にとってサーバルームの構築は、工場を建てるのと同じです。テナントビル内に新たに、もしくは追加で構築しようと思うと、必要な電力の確保、ITシステムの排熱に対応できる空調、設置機器の荷重などの対処で、ビル側は悲鳴をあげかねない状況になっています。」(安木部長補佐)
今まではサーバルームの構築はテナントビルの候補を決めてから検討することが多かったが、一般のテナントビルでこれらに対処するには、新たに莫大な工事費用が必要となることもある。現状では、事前にビル選定の段階からIT用の電力、空調、床荷重といった諸条件を考慮する必要があり、CTCではこれらファシリティの選択時からプロアクティブに対応することができる。
CTCがユニークなところは、SIのサービスを提供するだけでなくデータセンターも自社で運営しているところにある。SIもデータセンターも両方のノウハウを持っている。そのため、これらを緊密に連携させて相乗効果を発揮することができるのだ。これらのノウハウを活用し、ITFMでは企業の事業計画に基づいた、中長期なファシリティマネージメント構築のための計画策定を、コンサルティングサービスとしてサポートする。またすでに稼働しているサーバールームやデータセンターが抱える、さまざまな課題を解決するためのアプローチも多数持っている。
ひとつの事例として、ある企業が数年間運用してきたサーバルームにおいて、ホットスポットが発生するという問題が起きたことがある。ビル管理会社に相談すると、空調設備の増強が提案され、その費用は6,000万円にも上るとのことだった。システム構築に関わっていたCTCにこの相談が持ち込まれたとき、担当者は空調能力は十分のはずと直感していた。そこで実際にサーバルームの実地調査を行い、ホットスポットの発生源を突き止めたところ、結果的にラックの向きを変えるだけでこの問題を解消できた。このようにほとんど費用を発生させずにホットスポット問題を解決できたという成功例もある。
「ITシステムは企業にとってミッションクリティカルなものになっています。そのために電力消費を下げコストを最適化する。これと同一線上にファシリティもあると考えるべきです」と安木氏は言う。ファシリティをITインフラと捉え、ITと一体で対処する。グリーンITは費用が嵩むというイメージがあるかもしれないが、コストをかけなくても対処できる方法はたくさんあると言う。
ただし、これがサーバ管理者の視点だけでは柔軟な発想での対処がなかなかできない。SIもデータセンターも両方のノウハウを持っているCTCだからこそ、顧客が無理せずに対応できるトータルなグリーンITソリューションを、ITFMとして提供できるのだ。
ページリンク
- P1 グリーンIT実現のための3つのアプローチ
- P2 SOIは次世代共通ITインフラのビジョン
- P3 ITを考慮したファシリティマネージメントのITFM
- P4 CTCグループ企業をあげてグリーンITソリューションを展開
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- 【第1回】
- 全体最適化で進めるCTCのグリーンIT戦略
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