MIJS企業訪問　インフォテリア--国内ベンダーの国際競争力を高めるソフトウェア連携を推進する

ユーザー指向で描くMIJSの構想

　平野氏が、MIJSに期待することとして挙げるのが、国内ベンダーが海外進出するための足がかりを作っていくことだ。そのため、MIJSにはコンソーシアムに参加するための門戸をさらに大きく広げ、海外ベンダーをも含めた組織となることを期待している。

　「MIJSの趣旨は、日本のソフトウェアを健全に成長させることで海外ソフトウェアベンダーに匹敵する力を付けていくことだと理解しています。そのため、国産ソフトウェアだけでなく、海外ソフトウェアとの連携も図り、さまざまなノウハウを国内に蓄積していくべきだと考えています」（平野氏）

　またインフォテリアでは、「ASTERIA WARP」を介して企業向けパッケージソフトウェア製品と他のソフトウェアやシステムとの連携を推進するための組織「＠WARP（アットワープ）」を発足させている。すでに５０製品以上が参加する＠WARPは、国産かどうかを問わずあらゆるソフトウェアと連携させることで、国内ベンダーの国際競争力を高める活動のひとつだ。

　ユーザー企業にとってみれば、業務効率化に最も寄与するソフトウェア同士を連携させることが目的なので、国産ソフトウェアと連携しようが、海外ソフトウェアと連携しようが関係ないのも事実。日本のソフトウェア業界が切磋琢磨しながら、その価値を国際的に高めるためにも、ベンダー指向ではなく、徹底してユーザー指向を貫くさらなる活動をしたいと平野氏は熱い期待を込めた。