MIJS企業訪問 インフォテリア--国内ベンダーの国際競争力を高めるソフトウェア連携を推進する

インフォテリアは、日本初のXML専業ソフトウェアベンダー1998年9月に設立された。同社はXML技術を利用してシステム連携を実現するパッケージソフト「ASTERIA」(アステリア)を主力製品とし、さまざまなパッケージソフトの開発および販売、サポート、XMLに関する教育事業を展開している。

山下竜大(ライトセブン)  2009年3月16日 11時00分

ノンコーディングで実現するシステム間連携

 インフォテリアは、1998年9月に設立された日本初のXML専業ソフトウェアベンダーだ。同社はXML技術を利用してシステム連携を実現するパッケージソフト「ASTERIA」(アステリア)を主力製品とし、さまざまなパッケージソフトの開発および販売、サポート、XMLに関する教育事業を展開している。

インフォテリア株式会社 代表取締役社長 平野 洋一郎氏 インフォテリア株式会社
代表取締役社長
平野 洋一郎氏

 ASTERIAは、500社を超える国内大手・中堅企業に導入されるなど、売上を堅調に伸ばし、2007年6月にインフォテリアは東証マザーズへの上場を果たした。代表取締役社長 平野 洋一郎氏は、設立からの10年について次のように語る。

 「前半はXMLの普及活動と、データ連携ミドルウェアであるASTERIAを開発するための技術やノウハウの蓄積に注力していました。その後、XMLに対する認知度や市場におけるニーズの高まりを受けてASTERIAの出荷を2002年6月に開始。パートナーとの協業や営業活動を通じた実績が評価され、ようやく上場にこぎつけることができました。」

 また、テクノシステムリサーチの調査によるとEAI(企業アプリケーション統合)の市場においてASTERIAは2006年〜2008年と3年連続で国内No.1の出荷台数シェアを獲得。平野氏はその理由を2つ挙げている。まず、ノン・コーディングをコンセプトとする開発環境において特定エンジニアのスキルに依存することなく、互換性の低いシステムやデータであっても連携を容易に実現できること。そして、ビジネス環境の変化に柔軟に対応するべく、システムの変更や拡張が容易に実施できることだ。

 これまでは要求仕様を網羅し、変更を加えずに長く使えるシステムが最良だと信じられてきたが、ビジネス環境の変化が激しい現在においてはシステムに柔軟性が求められている。平野氏は、「システムをコーディングしたプログラマーが不在でも、仕様変更が可能であったり、保守に支障が出るような状況を回避できたりすれば、さまざまなリスクや人件費を削減することが可能です」と導入効果の高さを語る。

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http://japan.zdnet.com/extra/mijs_200808/story/0,3800088770,20383700,00.htm
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