IntelはAtomベースのネットブックに対する開発者の関心喚起を目指し、企業や個人が同社のモバイルプラットフォーム向けアプリケーションを開発するのを支援するソフトウェア開発キット(SDK)のベータ版をリリースした。
「Windows」またはIntelの「Moblin」OSが稼働するAtom搭載ネットブック向けにソフトウェアを構築したい開発者を対象に、Intelの「Intel Atom Developer Program Software Development Kit」が公開された。Intelは、2010年のネットブック販売を後押しする新たなモバイルアプリケーションの登場を切望しており、いくつかのインセンティブも用意している。Intelの承認を得るためにアプリケーションを提出した開発者には、スマートカーやバケーションパッケージなどの賞品を獲得する資格を与えられるのだ。
Intelのソフトウェアおよびサービス部門担当コーポレートバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるRenee James氏は声明で、「モバイルコンピューティングやAtomベースのネットブックは、消費者の間で急速に普及を拡大している。そして、これらの小型携帯機器の人気を利用して、開発者が即座に利益を得られる機会が存在する」と述べた。「われわれは、Atomプラットフォーム向けのアプリケーション開発や新たな利用法の開拓に関する開発者の革新やエネルギーに興奮している」(James氏)
新しいSDKベータは、Intelの「Intel Developer Forum」で9月に初公開された同社の「Intel Atom Developer Program」の一部である。この開発者プログラムは、Atomベースの機器向けに新しいアプリケーションを開発したり、既存アプリケーションを移植したりしたいプログラマーにツールやSDK、技術リソースを提供する。
IntelがABI Researchの報告書を引用して述べたところによると、2009年末までに5000万台以上のネットブックが販売される見込みだという。それらの機器のOSがWindowsであろうとMoblinであろうと、IntelはAtomを2010年のさらなる販売拡大の牽引役と見ており、数々の革新的な新アプリケーションによって、売り上げ増加が促進されることを期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ