インテル、「Atom」アプリケーション向けSDKのベータ版をリリース

文:Lance Whitney(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部

2009-12-03 11:04

 IntelはAtomベースのネットブックに対する開発者の関心喚起を目指し、企業や個人が同社のモバイルプラットフォーム向けアプリケーションを開発するのを支援するソフトウェア開発キット(SDK)のベータ版をリリースした。

 「Windows」またはIntelの「Moblin」OSが稼働するAtom搭載ネットブック向けにソフトウェアを構築したい開発者を対象に、Intelの「Intel Atom Developer Program Software Development Kit」が公開された。Intelは、2010年のネットブック販売を後押しする新たなモバイルアプリケーションの登場を切望しており、いくつかのインセンティブも用意している。Intelの承認を得るためにアプリケーションを提出した開発者には、スマートカーやバケーションパッケージなどの賞品を獲得する資格を与えられるのだ。

 Intelのソフトウェアおよびサービス部門担当コーポレートバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるRenee James氏は声明で、「モバイルコンピューティングやAtomベースのネットブックは、消費者の間で急速に普及を拡大している。そして、これらの小型携帯機器の人気を利用して、開発者が即座に利益を得られる機会が存在する」と述べた。「われわれは、Atomプラットフォーム向けのアプリケーション開発や新たな利用法の開拓に関する開発者の革新やエネルギーに興奮している」(James氏)

 新しいSDKベータは、Intelの「Intel Developer Forum」で9月に初公開された同社の「Intel Atom Developer Program」の一部である。この開発者プログラムは、Atomベースの機器向けに新しいアプリケーションを開発したり、既存アプリケーションを移植したりしたいプログラマーにツールやSDK、技術リソースを提供する。

 IntelがABI Researchの報告書を引用して述べたところによると、2009年末までに5000万台以上のネットブックが販売される見込みだという。それらの機器のOSがWindowsであろうとMoblinであろうと、IntelはAtomを2010年のさらなる販売拡大の牽引役と見ており、数々の革新的な新アプリケーションによって、売り上げ増加が促進されることを期待している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェア対策をマンガで解説、手口や被害のデータから見る脆弱性放置の危険性とは?

  2. セキュリティ

    セキュリティリーダー向けガイド--なぜ今XDRとSIEMの違いを理解することが重要なのか

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  5. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]