日立製作所のインメモリ型分散KVS「uCosminexus Elastic Application Data store」

ZDNET Japan Ad Special

2012-06-08 11:00

[PR]日立製作所では、2012年2月に「インメモリ型分散KVS「uCosminexus Elastic Application Data store」の提供を開始。2012年5月9日~11日に東京ビッグサイトで開催された「第21回 ソフトウェア開発環境展」の日立製作所ブースでも展示が行われ、多くの来場者が足を止めた。ビッグデータ時代にRDBMSを補完するNOSQLとして注目を集めている。

分散環境でも整合性を重視するEADs

 日立製作所では、2012年2月にクラウドサービスプラットフォーム「Cosminexus」の最新版Version 9を発表し、その製品群における新製品としてインメモリ型分散KVS「uCosminexus Elastic Application Data store」(以下、EADs(イーズ))の提供を開始した。

 EADsの特徴は大きく4つある。1つは高速なデータ処理。データをサーバーのメモリ領域に配置し直接アクセスすることで、ディスクアクセスのオーバーヘッドを回避し、スループットとレスポンスを劇的に向上させる。

 2つ目は高信頼性。コンシステントハッシング法によるアルゴリズムでkeyの配置先ノードを決め、マスター・スレーブ構成でデータの複製を分散環境に多重配置している。万一どこかのノードに障害が発生しても、高速に複製データに切替えてシステムを停止させない仕組みを持っている。

 クラスター内のノード同士はハートビートで状態を監視し合う。もし、ハートビートが未達で障害の発生が疑わしい場合はノード同士が合議して、しきい値を元に一定数の承認で、そのノードをクラスターから切り離すことを決議する。そしてスレーブをマスターに昇格させて残りのノード群でサービスを継続する流れだ。

 日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア本部 先端情報システム研究開発部の技師 杉本裕紀氏は、次のように説明する。


日立製作所 情報・通信システム社
ソフトウェア本部
先端情報システム研究開発部
技師 杉本裕紀氏

 「他のオープンソースKVSはAvailability(可用性)を優先して一時的に不整合が起きても最終的に整合性を取るといった仕組みをとっていることも多いですが、EADs は分散環境でもConsistency(一貫性・整合性)を重視しており、証券取引の約定のように厳格な信頼性が求められる分野にも活用できるように考えています」(杉本氏)


クラスター内のノード同士が監視し合い、障害が発生したらクラスターから切り離して残りのノード群でサービスを継続する

位置透過的アクセスによる柔軟なスケールアウト・インを実現

 3つ目が高いスケーラビリティ。分散環境下のノードのメモリ空間を仮想的に統合し、その膨大なメモリ空間の中でデータを動的に配置するとともに、ノードを必要に応じて追加配置することで、位置透過的アクセスによる柔軟なスケールアウト・インを実現する。その場合、ノードの物理位置は隠蔽されているので、Webアプリケーション側の変更は不要だ。


日立製作所 情報・通信システム社
ソフトウェア本部
第2AP基盤ソフト設計部
主任技師 梅田多一氏

 日立製作所 情報・通信システム社ソフトウェア本部 第2AP基盤ソフト設計部 主任技師の梅田多一氏は、「クラスター内のノードはハートビートをマルチキャストで投げ合い、クライアントからも構成情報を取得して最新の状態を保ちながらコネクションのチェックも併せて行っています。クライアントはハッシュ値からマスターの位置が計算できるので、データの読み書きはデータのハッシュ値を担当すべきノードに直接出すことが可能です」と語る。

 そして4つ目は高いサポート力。日立製作所のミッションクリティカルな業務に対応した自社開発のJava VMは信頼性が高く、またソースも自社保有しているので高度なサポートが可能な上に、問題が発生した場合の迅速な対応が可能となっている。

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