全体最適化で進めるCTCのグリーンIT戦略
SNSパッケージのノウハウを活かした事業の基盤にTechnoCUVICを利用
2005年に設立されたループス・コミュニケーションズは、企業向けSNSの構築など、エンタープライズ2.0的なサービスを提供している企業。現在、ベンダー別SNS出荷金額シェアでトップクラスを走る急成長ベンダーだ。(株式会社アイ・ティー・アール発行「コラボレーション市場2008」調査より)。
SNSで培った企業向けのサービスをさらに推し進めたのが、同社が提供するSaaSグループウェア「iQube」である。
このサービスについて、ループス・コミュニケーションズのアイキューブ事業部でプロジェクトマネージャーを務める金子憲太郎氏は、「SNSの裾野をさらに広げるため、ソリューションにおける独自の機能強化が重要だと考えています。そこで、タギングやソーシャルブックマーク、WikiやQ&Aナレッジといったウェブ2.0サービスを、企業組織の特徴を考慮しつつ権限やプロジェクトを管理する画期的なグループシステムと連動させたのがiQubeです。このサービスではSNSのノウハウと、社内の必要な情報に素早くアクセスできるグループウェア機能を併せ持った、ナレッジマネジメント機能を一段と拡充しています」と話す。
SaaSとして提供されているiQubeの基盤として採用されているのがTechnoCUVICである。同社は現在、月額固定料金のベースプランで利用しており、ウェブサーバ、DBサーバ、監視用サーバ等の計数台のサーバをVMware ESX Server上で稼働させている。また、TechnoCUVICで提供する仮想ストレージ(NFS)もを利用している。
「システムおよびネットワークは安定しており、これまで大きな障害もございませんし、レスポンスも問題ありません」と金子氏はTechnoCUVICに信頼を寄せている。TechnoCUVICを選択した大きな理由として、金子氏は仮想化のメリットを活用できる点を挙げる。
「依頼してから、サービス・インまでのスピードが、従来のラック型ホスティングサービス事業者とは格段に違いました。当社は、顧客の要望に素早く応えることで他社とのサービスと一線を画しています。意志決定のスピードを減速させることなく、サービス投入できるインフラという点で、TechnoCUVICは、当社のビジネスに非常にマッチしていたのです」(金子氏)。
またSaaSで提供するサービスはその特性上、システムへのアクセスがバースト的に押し寄せることもあり、ピークは読みにくい。「ラック型ホスティングサービスも検討しましたが、リソースを一時的に追加するといった対応が困難でした。しかしTechnoCUVICではスモールスタートが可能だったのです」(金子氏)。
2008年4月のサービス開始ぎりぎりまで、サーバの台数やCPU、Memory数などは確定しなかったが、直前にもかかわらず、CTCでは快く対応してくれたという。「午前中に依頼すると、その夜にはサーバを利用できるようになっていたなど、作業が迅速でした」(金子氏)。
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