アクシスソフトが考えるMIJSの意義とは
現在、理系学生の間でIT業界は5Kとか7Kというマイナスイメージが定着してしまっていると言われる。そのため、慢性的な人材不足に悩む企業も多く、ましてや優秀な人材を確保することが困難な状況だ。そんな中、MIJSでは人材採用・育成部会において、人材難といわれている今後のIT業界における人材の確保や育成にも積極的に取り組んでいる。
これを受けて永井氏は、「MIJSが中心となってソフトウェア品質における新たな規格を策定してみたら面白いと思います。品質に対する真摯な取り組みを継続することでIT業界全体の底上げと価値向上を図れば、人材不足を解消できるかもしれません。それが、欧米企業との品質に対する差別化にもなります。」とMIJSへの期待を語る。
また今後のIT業界においては、Google、Microsoft、Salesforce.com、Amazon.com、Yahoo!といった米国企業が、今まで以上にWebの世界における支配力を強めるといわれている。これに対して永井氏は、MIJSに期待を込めて次のように話している。

「水を飲みたいときには水道の蛇口をひねり、電気を使いたいときにはケーブルをコンセントに挿すように、今後ソフトウェアはネットワークを介して提供されるエネルギー事業のような社会インフラのひとつになるでしょう。この前提にたてば、一国の生命線とも言えるインフラは可能な限り自国で構築すべきです。石油の輸入を他国に頼るのとはわけが違うのですから。MIJSには日本のITインフラを担う役割も期待したいと考えています」
将来的な国産ソフトウェアの強化には、創造的なアイディアがあふれる若手プログラマーが活躍できる環境作りが大切。アクシスソフトとMIJSの今後の展開に、大きな期待が寄せられているのである。
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